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中編3
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危険な団地

※短いお話です。つまらないかも知れません。

これは僕がアルバイトをしていた時のお話です。

僕は大きな運送業の会社で半年契約のアルバイトをしていました。

後一ヶ月で雇用期間も終わる頃でしょうか…

仕事にもすっかり慣れ、朝は緊張感もなく多少ダレながら出社します。

朝5時に起きて、朝6時には出勤です…

カラオケ店の頃とは真逆でした。

上司「今日のミーティングを始めるぞ!」

…朝の恒例行事です。

上司「昨日なんだが、残念ながら支店のドライバーが事故を起こした!」

…ざわざわ

上司「死亡事故だ!4トントラックで場所は○×団地!被害者は幼児だ!」

上司「現場は見通しの良い道路!発進時に子供に気づかず轢いてしまったそうだ!」

上司「いいか!お前ら!絶対に事故を起こすな!命を守れ!自分の人生を守れ!家族を守れ!」

従業員「はい!!!」

僕は朝の積み込みを終え、車を走らせました。

ドライバーって危険な仕事だよな…

人身事故起こしたら一発でクビだし…

人を死なせたら、人生終わりだよ…

会社はちゃんとした保険には入ってるんだろうけど…

…気をつけよう!

などなど…考え事をしていました。

僕の仕事は宅配便で、大きくてもミカン箱サイズの荷物です。

車も軽ワゴンですからね…

トラックは主に正社員が運転しています。大きな荷物を担当しています。

宅配から会社の物流まで、傍目から見ても大変そうでした。

僕は配達先を伝票で確認しながら廻ってました。

おっと…

○×団地があるよ…

やっぱり白い目で見られるのかな…

昨日の今日だもんな…

今日は団地の外に駐車して歩いて運ぼう!

○×団地は古い市営住宅でまさにスラム街でした。

サイレ○トヒルの悪夢に出てきそうな雰囲気です。

こういうと差別みたいで嫌なんですが、家賃なんかはタダ同然で貧しい方が暮らしているそうです。

○×団地に到着し、歩いて目的の棟まで向かいました。

!!

当社のトラックが団地の中に停まっています!

僕「マジかよ…どんだけ神経太いんだよ…」

と、

トラックを横目に通り過ぎようとしました。

ちょうどトラックで死角になっていたんでしょうか?

声が聞こえました…

母親「△ちゃ〜ん!」

△「ママ〜!」

母親「今日も隠れんぼしましょ〜ね〜」

△「うん!」

母親「いつも通りあそこしか隠れちゃダメよ?ママ以外の人にも見つかったら鬼だからね?」

△「うん!わかった!」

!?

子供が…

トラックの下に…

△「ママー!あのお兄ちゃんに見つかった!」

子供が僕を指さしています。

母親「△ちゃん、残念だけど今日はオシマイ!」

僕は自分の目を疑いました。

一瞬で我に返り、怒りが込み上げて来ました!!

母親の顔を見てやろうと、トラックの反対側に廻り

大声で怒鳴りました!!!

僕「おい!!あんた!!!」

声が聞こえていたのに母親の姿が見当たりません!

今度は子供を捜しましたが、子供も消えていました!

今のは!?

これは幻覚だったのでしょうか…

それとも亡くなった子供が僕に事実を伝えたかったのでしょうか…

亡くなった子供には多額の保険が掛けられており、

遺族がその後、大きな一軒家を購入したのは事実です。

ドライバーの皆さん…

「隠れんぼ」にはご注意を…

怖い話投稿:ホラーテラー 店長番外編さん  

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