やがて妹たちが帰ってきたので、昼間の話をしようとしたら
「ちょっと ドアどしたの?めっちゃ汚れてんだけど」
見てみると ドアに土のようなものが投げつけられた跡があります。
妹たちに昼間のことを話すと 小学生妹が そういえば…と口を開きました。
「あのおばあちゃん朝8時になるとぬいぐるみだっこしてうちの玄関の前に立ってたよ でも目が合うと走って逃げてた」
つまりおばあちゃんは度々我が家に何かと接触しようとしてたみたいです。
別に大したことないと踏み、その日は両親の帰りを待つまでもなく みんなのご飯を作り布団に入りました。
朝 何故か騒がしい声により目を覚ました私の目の前に 青ざめた家族の顔がありました。
みんなの視線を追うと マンションのベランダはお隣に繋がってます、そのベランダに土みたいなのがついた 犬のぬいぐるみが繋がる境目の防災シャッターに置いてありました。
急いで管理人さんに連絡したところ、とりあえずは警察呼ぶのは待ってくれと言われました。
府に落ちませんが 管理人さんが対処するからとのことで まだ高熱で寝てる私を残し みんな出かけていきました。
寝たいのに 色々とありすぎ目を開けてたら いきなり玄関の鍵を開ける音が聞こえました。
誰か帰ってきた?でもまだお昼前…
ヨロヨロなんかしてられず 走ってドアチェーンをした瞬間 ガッと勢いよくドアがチェーン分開きました。
開けたのは…おばあちゃんでした。
「あらあら こんにちは」
「…鍵なんで…」
「ふふふっだらしない女が落としたのよ~だから若い子はね~」
お年寄りの力とは思えない力…
「あのわんちゃん元気?娘がくれたのよ~」
「…泥だらけでくれたの?」
「あの泥が可愛い~」
と支離滅裂な言葉ばかりです。
おばあちゃんを隙間から蹴りよろけたのを見てドアをしめ、急いで管理人さんに連絡しました。
途中何度か ドア開きましたが…その頃には 管理人さんが来ておばあちゃんを連れどこかへ行ったのを耳だけで確認しました…
すいません、続きます。
怖い話投稿:ホラーテラー みかんみかんさん
作者怖話