短編2
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真夜中の少女

この話は、怖くはないと思います。

中学3年の頃に、夜中の12時過ぎに、塾の帰り道、必ず俺は、プールの前を通らなければなりません。

いつもの帰り道に、プールの方に目をやると、小学校4.5年くらいの女の子がプールの前で泣いていました。

さすがにこんな真夜中にこんな子供がいるのはおかしいと思い、 「お嬢ちゃん、どうしたの?」 と声をかけました。

すると少女は 「この間ここで、お母さんに貰った、大切なビーズのネックレスを無くしちゃったの」 と泣きながら答えてくれて、しかたなく俺は 「分かった。

お兄ちゃんも捜してあげるから、元気出せ!」と言うと、少女は、可愛らしく笑ってくれました。

その後俺は、プールに忍び込み、少女に無くした場所に案内してもらいました。

少女のネックレスは、プールの中に落ちていました。

「もう無くすんじゃねーぞ」と少女にネックレスを渡してあげると 「ありがとう、お兄ちゃん」と言い、少女は消えていきました。

きっと少女は、天国に生けたと思います。

今でもあの笑顔が忘れられません。

怖い話投稿:ホラーテラー 寓話探偵さん  

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