この話は、怖くはないと思います。
中学3年の頃に、夜中の12時過ぎに、塾の帰り道、必ず俺は、プールの前を通らなければなりません。
いつもの帰り道に、プールの方に目をやると、小学校4.5年くらいの女の子がプールの前で泣いていました。
さすがにこんな真夜中にこんな子供がいるのはおかしいと思い、 「お嬢ちゃん、どうしたの?」 と声をかけました。
すると少女は 「この間ここで、お母さんに貰った、大切なビーズのネックレスを無くしちゃったの」 と泣きながら答えてくれて、しかたなく俺は 「分かった。
お兄ちゃんも捜してあげるから、元気出せ!」と言うと、少女は、可愛らしく笑ってくれました。
その後俺は、プールに忍び込み、少女に無くした場所に案内してもらいました。
少女のネックレスは、プールの中に落ちていました。
「もう無くすんじゃねーぞ」と少女にネックレスを渡してあげると 「ありがとう、お兄ちゃん」と言い、少女は消えていきました。
きっと少女は、天国に生けたと思います。
今でもあの笑顔が忘れられません。
怖い話投稿:ホラーテラー 寓話探偵さん
作者怖話