学校帰り、地元に向かう駅のホームで女の子がヤンキー男に絡まれていた
いかにもヤンキーな容姿、女の子は本当に迷惑そうだった
俺は、ケンカをしたことがない。だけど困っている女の子を放ってはおけなかった。
「おい。」
思い切ってヤンキーに声をかけた
「あぁ!?なんだテメェは!?」
ヤバイ、キレてる?
俺はとっさに恐くなり、この状況を乗り切る策を瞬時に考えた
そして、こう言った
「お前、妹の前でそんなことして恥ずかしくないのか?」
「はぁ!?俺には妹なんかいねぇよ!!」
「だって…さっきからずっとお前のズボンの裾を掴んでお前のこと見てるじゃないか、その子、お前の妹だろ?」
「ほら、恥ずかしくないのか?そんな小さな子の前でそんなことして」
「ちょっ…お前何言ってんだよ?そんな奴いねえじゃねえか?」
「は?お前何言ってんの?ほら、そこにいるだろ?」
もちろん、そんな子はいない
「う…うわぁあ〜!!!!」
ヤンキーは逃げていった
まさかこんな嘘が通用するとは…
絡まれていた女の子には無茶苦茶感謝された
女の子とわかれて、いい気分で電車を待っていると…
「私のこと、見えているの?」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話