だれよりもあいしている。
あいしているからこうなってしまった。
ただじぶんという人間をわかって欲しかった。
このしょうもない自分を。
なんだろうか、この気持ちは。
青空に浮かぶ雲のように自由な気持ちだ。
これまでに、わたしを縛っていた悲しみが薄らいでゆく。
常日頃孤独だった気持ちはどこへ行ったのか?
とても、すがすがしい。
こうなった今も、君も同じ気持ちだろう?
これで、ふたりを邪魔する憎しみは消えるのだから。
なのに、どうしてなみだぐんでいるんだい。
結局、きみでさえわからないのか。
だからといって、そんなに泣くことはないよ。
これで、全てから解き放たれるよ。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話