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短編2
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聞いた話

友人宅に泊まった姉は夜中に目が覚めました。

どこからか風邪が吹いてきていて寒い。

辺りを見渡すと、頭のすぐ上にある襖が半分開いていたそうです。

寝ぼけていたのでなぜ襖が開いてるのかはその時深く考えなかったそうです。

起きるのがめんどくさかったので仰向けの姿勢のまま腕を上げて襖を閉めようとするんですが、何かに引っ掛かり最後まで閉まらない。

その内眠さとイライラがピークに達して、もういいやと諦めて再び寝てしまったそうです。

翌朝姉が起きると襖は閉まっていて、夢だったのかなーと考えていると、起きた友人が「夜中に襖閉めようとしてた?」と聞いてきました。

音がうるさかったのかな、と思い「うん、うるさかった?ごめんね。

」と答えると、友人は顔を真っ青にして「…夢じゃなかった…。

」と呟きました。

どういう事かと訪ねると「夜中に目が覚めたらあんたが閉めようとしてた襖から女の顔が覗いてたんだけど…。

あんた気付かず何回も襖閉めようとしてて、その度に襖が女の顔にぶつかってて、でも女も表情一つ変えないし…あんまりにもすげーカオスな光景だったから夢だと思ってそのまま寝ちゃったんだけど…夢じゃなかったんだ…。

という話を数年前に聞きました。

聞いた時はその場を想像して怖いんだか面白いんだか分からないので笑ってたのですが、先日ふとこの話を思い出して「こんな事あったよねー」と姉に言うと「え、なんの事?」だそうです。

姉、この話を覚えてないというか全く「知らない」と。

確かに絶対姉から聞いたはずなのに。

当時話を聞いた後、姉の体験談として私の友人にも話したし、その友人も覚えてます。

姉は記憶力は良いはずなんですけどねー…。

むしろ私の方が忘れっぽいのに…。

文章にしてみるとあまり怖くないですね…すいません。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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