G君がいなくなってから周りの生活は一変しました。
学校に来ても席は空いたまま。
ケータイにメールを入れても返ってこない。
当たり前が当たり前ではなくなってしまいました。
それでも死を認められない学校の友人。
プロフのゲスブには
「今日遅刻しないで来たか?」
「今日授業だるかったよな!」
と何気ない会話が毎日書き込まれました。私も書き込みました。
みんな普段やんちゃしてるけど仲間思いの優しい人たちです。
書き込みは今でも続いています。
彼女さんには大きな穴がポッカリと空いたまま。
ただ最愛のG君の声や香りやぬくもりばかりが蘇ります。
泣いても泣いても辛くて苦しい日々‥。
G君がいない生活‥。
夢なら覚めろと思っても、G君が戻らない毎日。
苦しくて辛くて、そして愛おしすぎて。
後を追うことを何度考えたことでしょう。
何日経っても傷が消えることはありませんでした。
ある時、彼女さんの周りにある異変が起き始めました。
今誰かに触られた気がする。
温かかった気がする。
G君が笑った気がする。
G君の声がする。
錯覚か幻聴か、それはわからないけども、もしかしたら‥。
彼女さんはG君がそばにいるのだと思いました。そう思うようにしました。
毎晩毎晩それが続きました。
自分以外誰もいないのに物音がする。
また触られた気がする。
またG君来てくれたのかなと彼女さんは思いました。
3へ続く
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話