短編1
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二人の男

とある精神病院に二人の男がいた。

ある晩、二人は、もうこんな場所にはいられないと腹をくくった。

脱走する事にしたんだ。

それで屋上に登ってみると、狭い隙間のすぐ向こうが隣の建物で、さらに向こうには、月光に照らされた夜の街が広がっていた。

で、最初の奴は難なく跳んで、隣の建物に移った。

だが、もう一人の奴はどうしても飛べなかった

落ちるのが怖かったんだ。

その時、最初に跳んだ奴がヒラメき、言った。

「おい、俺は懐中電灯を持ってる!この光で橋を架けてやるから、歩いて渡ってこい!」

だが、二人目の奴は首を横に振って、怒鳴り返した。

「てめぇ、オレがイカれてるとでも思ってんのか!!」

「どうせ、途中でスイッチ切っちまうつもりだろ!」

怖い話投稿:ホラーテラー Jさん  

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