皆さんの投稿された記事を読んでいたら、ある出来事を思い出したので、投稿してみようと思います。(長くなりすいません)
これは私が中学1年の頃、築約40年の古びた団地の4階に住んでいたときの話です。
私は小学2年生の頃から時々この世のものではない物に遭遇したり、不可解な体験をするようになりました。
家族で唯一8歳離れた姉が、時々私が見る『男』の気配を感じたり声を聞いたと、信じてくれていました。
6畳あった私の1人部屋には『赤いワンピースの女』がいて居心地が悪く、私はいつもベランダで過ごすことが多かった。
私はイジメに遭い不登校になり、いつも空を眺めたり写真に撮ったり、上から道を行く人たちを眺めたり、長電話をしたりして01日の大半を過ごしていた。
その時期は丁度真冬で、私は毛布にくるまりつつベランダでボーッとしていた。
その時ふと、真冬にも関わらず窓が全開になった部屋が視界に入り、なんだか無性に気になり変化のない風景に釘付けになっていた。
『こんなに寒いのに窓全開にする人もいるんだなぁ』なんて、その時は妙に親近感を感じていた。
気づけば夕飯の時間になり、窓を閉めて居間に行った。
夜中の1時になり不眠症だった私は、日課のように毛布と携帯を持ちベランダに出た。
椅子にもたれながら電話をしている最中、ふと夕方見ていた部屋が視界に入った。
その窓は相変わらず全開だった。
『5階だし開けっ放しで出掛けちゃったんだな』と思い他所に目を移しても、気づけばその部屋が気になり釘付けになっていた。
昼夜が逆転していた私は、空が明るくなり小鳥の囀ずりと共に布団に入った。
いつもならすんなり眠れるのだけど、その日は胸の痛みが治まらずなかなか眠れなかった。
目覚めた昼間、ベランダに出た時何気なくあの部屋を見てみた。
窓は相変わらず全開になっていた。
『まだ帰らないんだ』と思ったものの、一瞬冷静になり『あまり人の家覗くもんじゃない』と自分を叱りつけ目線を移した。
その日も夜中は長電話をし朝に床についたが、胸が痛みなかなか眠れなかった。
それから毎日窓が全開になった5階の部屋が気になり、昼も夜も無意識に釘付けになっていた。
そして夜には必ず原因不明の胸の痛みが襲ってきた。
そんなある日の夢で、私は団地の1階ポスト前にいた。
続く..
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話