短編2
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終わらない恐怖 3

…「終わらない恐怖2」の続きです。

※区切りの都合上、ここだけ少し短くなります。

妹が学校でイジメに遭い、病欠した次の日の夕方です。

イジメを先導していた三人の内、一人が妹の自宅に謝りにきました。

…前日の夜、恐ろしい目に遭ったからでした。

それは…

一人では無かったのです。

姉の目の前に信じられない光景が広がっていました。

姉「…あんた達…なんなのよ」

その一言を皮切りに、自宅前に集まった女子高生達が一斉に喋り始めます。

「お願いします!〇ちゃんに会わせて下さい!」

「謝りたいんです!」

「お願いします!」

姉は困惑していました。

すると突然…です。

集まった生徒達が、凍りついた表情で上の方を見ていました。

…?

姉も振り返り、自宅の上を見上げました。

…パジャマ姿の妹が、ベランダからこちらを見下ろしています。

姉「!…まだ寝てなきゃ…」

姉が下からそう言おうとした時でした。

妹「…ふふ」

妹「あは…あはははは!」

…狂った様に妹が笑っていました。

次の瞬間!

妹のパジャマの下腹部から血が滲み出し…

下へとポタポタ滴り落ちてきたのです。

「きゃあああああ!」

「いやああああ!」

それを見た生徒達は、パニックになりながら、一目散に逃げていきました。

…どうしよう!

姉は自宅に入り、玄関の鍵をかけました。

妹の部屋へ走しり、ドアを開けました。

ダダダダダダ…ガチャ!

姉「…〇!」

…そこにはベッドの中で、すやすやと眠る妹の姿がありました。

彼女の布団をめくって確認しましたが、パジャマには血がついていません。

…何かおかしい。

姉は違和感に気づきました。

そして家中を捜しましたが…

…最初に謝りに来ていた女の子が消えていました。

…翌日の女子高。

職員室には、朝から引っ切りなしに電話が鳴っていました。

…はい。そうですか、わかりました。ええ。お大事に。

担任「…教頭先生。お時間よろしいですか?」

教頭「また例の噂ですか?」

担任「いぇ…違うんです。」

教頭「…?」

担任「…今日、私のクラスの生徒が…休むと」

教頭「そんなに珍しくないでしょう」

担任「それが…」

担任「…全員なんです。」

…誰も居ない教室で

…夥しい数の手形が

…黒板についていきました。

ペタ

ペタペタペタ!

ペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタペタ!

その小さな手形は…

確実に訪れるであろう。

「恐怖」を物語っていました。

…手形の数は

クラスの人数だったのです。

…続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー 店長さん  

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