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短編2
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中古のテレビ

これは実際に僕が中2の時に体験した話です。

僕の部屋にはテレビがなく、居間にあるテレビは祖父がよく野球中継を見ていたので夜にはあまり自分の見たい番組が見れませんでした。

なのでこの頃はよく自分の部屋と同じ2階にある祖母の部屋の少し古い中古の小型テレビを使って1人で見ていました。

祖母の部屋と言っても化粧をする時ぐらいしか使わない部屋なので、テレビは見放題でした。

しかし夜更かしをすると叱られるので、部屋の電気はつけず、音もかなり小さめでいつも見ていました。

夜更かしと言ってもいつもは12時過ぎくらいには自分の部屋に戻り、寝ていました。

しかしその日は違いました。

たまたま面白い番組を見つけ、深夜3時頃まで部屋でテレビを見ていました。

そして番組も終わり、そろそろテレビを消そうとしたその時、奇妙なことが起こりました。

テレビが消えません。

リモコンで電源のボタンを何度押しても消えません。

電池が切れたのだと思い、仕方なくテレビ自体の電源ボタンを押すことにしました。

それでも尚消えません。

不思議に思い、どうしたものかとリモコンを見つめていて1分程したその時。

プツン

突然勝手に電源の切れた音がしました。

その音を聞き、テレビに目線を向けました。

その瞬間、私の体は恐怖で凍りつきました。

人の顔が浮き出ていたのです。

青白くぼんやりこちらを見ていました。

もちろん自分の顔ではありません。

突然の出来事で足も動かず、悲鳴も出ませんでした。

その間にもその顔はこちらをぼんやり見つめています。

僕はなんとか手を伸ばしテレビの電源をつけようとしました。

しかしなかなかつきません。

僕は狂ったように電源を押し続け祈りました。

それから30秒程です。

やっとテレビの電源がつき、顔は消えました。

僕は電源をまた消すのが怖くなり、つけたまま自分の部屋に駆け込み、震えながら眠りにつきました。

あの顔は何かを訴えかけていたのでしょうか。

皆さんも中古のテレビには気をつけて下さい。

長文失礼しました

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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