短編2
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普段見ぬ場所

初投稿です。

誤字、脱字等はご了承ください。

自分は壁紙の張替えやオール電化などのリフォーム会社で営業をしている。

そんな会社だから、工事をしてくれる職人さん達と話す機会が多々あって、ある日自分は電気の配線などの工事をしているAさんと飲みに行った。

俺「電気の配線とかって、壁とか天井とかをあけないといけないんでしょ?やっぱりゴキとかネズ公とかいるんですか?」

A「普通は穴空けたり蓋はずしたりする音で逃げて行くから、滅多にあわないよ。たまに逃げ遅れるやつとかいるけどね(笑)それより嫌だったのは…」

とAさんは苦笑いを浮かべながら語ってくれた。

ある日Aさんが向かった現場は築20年をゆうに越えた賃貸のマンションだった。今回の仕事はトイレにウォシュレットをつけたけど、トイレ内にコンセントが無く、洗面台のコンセントに挿して使用しているが、それだと扉が閉まらないから、どうにかしてほしいというものだった。

一度現場を見せてもらい、トイレ内の換気扇から配線を分岐させて、コンセントをひくように決まった。

早速作業にかかろうと道具を準備していると、トイレの天井から

トトトッ…

と小さなものが走っている音が。

「どうせネズミだろうけど嫌だなぁ」と思いつつも、換気扇の蓋に手を伸ばしたとき、お客さん(奥さん)から

客「天井をあけるんですか!?」

と聞かれ、突然の大声にAさんも驚いたが、

A「先程説明した通り、換気扇から分岐させますので、開けないと作業が出来ません。」

と再度説明。しかし

客「主人に確認をとりますので…」

といわれ、しばらく待つはめに。

3分ほどたって、電話から戻ってきたお客さんから

客「どうしても開けないとダメですか?」

と聞かれ、Aさんも多少イラつきながら「はい。」の一言。

客「でしたら、開けても中は絶対に見ないでください」という無茶ブリをされたが、このままじゃ埒があかないと思ったAさんは

A「わかりました。」といって作業を再開した。後ろで見守っている(?)お客さんがいる手前、中を覗いてガン見するわけにもいかず、外した換気扇を戻すときにチラッと中を見たらしい。

俺「で?天井になにかあったんですか?」

A「あったよ。小さな箱が1つと、その周りにびっちりとお札が。人目につかないようにあんなとこにおいといたんだろうね。」

と語り、

A「ああいうのを見るほうがネズミなんかより嫌だわ」と言っていた。

長文、駄文失礼しました。また思い出したら投稿します。

怖い話投稿:ホラーテラー フルパンさん  

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