短編2
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寓話Ⅰ[赤い紙青い紙]

あなたがトイレに入ってる時

もし外からこんな言葉をかけられたら

気をつけて。

「赤い紙がいいか」

「青い紙がいいか」

赤と答えると、貴方は切り殺される

青と答えると、貴方は絞め殺される

この問いから逃げる方法は

ただ一つ・・・・

俺はある日、一件の依頼を受けた。

「赤い紙青い紙・・・連続通り魔事件」

なんでも、ここ最近

公衆トイレに立ち寄る女性を狙った、通り魔事件が多発している。

赤い紙青い紙になぜらえて、どちらかを選ばせて襲っているそうだ

犯行時刻を調べると

深夜から早朝と、偏っていた。

犯行は、獲物が多い駅周辺よりも、住宅街近くのトイレばかり狙われていた。

「通りから奥まった所も狙われてるし、ずいぶん土地勘があるな」

俺はそう呟き、助手を連れ、調べに行った。

助手の女の子には悪いが、トイレに入り、囮になってもらった。

俺は近くで張り込みをしていた。

早朝・・・・

「ブゥゥゥゥゥゥン!」

「・・・?・・・」

「新聞配達か・・・」

「?新聞じゃない・・チラシ?」

「赤と・・・・・」

「青の!?」

俺は、新聞配達員の後を追い、トイレに向かった。

『赤い紙と青い紙・・・どっちがいい?』

「・・・・・え?」

咄嗟の事に助手は、

「あ・・・・・・」

『答えるな!A子!』

「か・・・・・・?」

『赤だなっ!!!』

見上げると、赤い紙と青い紙に覆われた男が、ナイフで襲いかかってきた。

「!!!!!!!!!」

「このっ!!」

俺は後ろから男の手を掴んだ。

『ムッ!?』

『お前は・・・赤い紙と青い紙どっちだ?』

『どちらでも無い』だ

俺は男を投げ飛ばして、男はそのまま倒れた

「赤」か「青」と聞かれたら」

『どちらでも無い』

が、正解だ。

その後、トイレの外で警察を待っていた俺達は、警察が来た後トイレに入ると

男の姿はなかった・・

近くに公衆トイレがある人は気をつけて下さい。

今度は、皆さんの近所の公衆トイレに奴が来るかもしれない。

そう・・・・・・

『赤い紙と青い紙・・・どっちがいい?』

と言う・・・声と共に

怖い話投稿:ホラーテラー 寓話探偵さん   

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