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短編2
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死神8

死神7の続きです

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「おう!やったぜ死神!!お前の拷問にたえたぜ!」

全てが終わった安心感からか、木曽は怒りを感じなかった

「俺さ、自分をナイフで刺して、溺れてみて気付いたんだ…

こんなに痛いんだって…

こんなに苦しいんだって…

女たちには本当に申し訳ないことをしたと思ってる

今更女たちが生き返ったりするわけじゃないけど、生まれ変わったらちゃんとした…」

『何言ってるんですか…』

坂本が笑顔で言う

『あなた、生まれ変われませんよ?』

…は?

こいつ何て言った?

「お前…話が違うじゃねぇかよ…」

「ちゃんと時間内に死んだら…」

『あなた時間内に死んでなんかいませんよ』

「何を言って…」

『初めてここに来たとき、あなたはナイフに触れすらせずに時間をオーバーしました

そして殺そうとする私に泣きながら頼みました

そして私は当たり前のようにそれを無視し、あなたを殺した

それから記憶を消しあなたをまたここへよんだ…』

「お前何を言って…」

無言で坂本は指を鳴らす

一瞬木曽は動きをとめ、そして…

「うわぁぁぁぁ!!来るな人殺しぃぃぃ!!!」

『どちらが人殺しですか?』

笑顔で坂本が言う

『さて…

思い出していただきましたね?

さぁ今7回死んだので残りは24793回です

これからは時間短縮を狙っていきましょう!』

「嫌だ…来るな…

なぁもういいだろう?

7回も死んだんだ…

勘弁してくれても…」

『ナイフからですか?それとも今度は溺死から…』

「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」

ザシュッ…

逃げようとした木曽の首がとんだ

『あぁ、やってしまった…』

坂本はため息をつきながら言う

『次殺すときはもっと痛みつけてって決めていたのに…

まぁいい…』

チャンスはいくらでもあるんだから…

そんなことを考えてる“死神”は笑顔だった

笑顔と呼ぶにはあまりにも恐ろしい表情

背後での音に気付き、そんな笑顔を普通の笑顔に変えながら

“死神”は言った

『やっとお目覚めになりましたか…』

怖い話投稿:ホラーテラー なかよしさん  

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