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短編2
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憑かれると‥

以前も投稿させていただきましたが、私は霊感はないのですが、霊媒体質らしいのです。

生霊に憑かれたり、相手の考えてる事が分かってしまったり。

自分も含め、人間の黒さには対人恐怖症になったほどでした。

塩、御札、お守り、数珠は効果なし。

そんな時、Dちゃんという男性霊能者に会ったんです。

霊能者と言っても昼は普通のサラリーマンで、時間が空いた時に気持ち程度の金額をいただいてセッションする方。

今までの人生、すがるように色んな霊能者に相談したけれどほとんどがインチキで、Dちゃんは100%のうち数%の本物だったと思います。

そして友人になり、この体質を相談したところ、

『愛ちゃんは、寄ってくる割に祓えないんだよね‥

中途半端にこっちの世界に来ず、何も気にせず過ごした方がいい』

その言葉を受けて、何も気にしないように毎日を過ごし、大分楽にはなりました。

強いて言うなら明るい場所にいる事、部屋の掃除や換気、人型の物を側に置かないくらいかな。

そんな中、私生活で大きなショックが。

失恋、裏切りと色々重なりすぎてしまったんですね。

山の手線で電車を待っていた時、急に意識がなくなって、あと一歩二歩でホームに落ちるという時にハッと我に返ったんです。

その日は冬ではあったけれど、どちらかというと暑がりな私が寒くてガタガタ震えてたのを覚えてます。

数日経ってもどうにも意識がはっきりしないので、相談がてらDちゃんを飲みに誘う事に。

少しお酒が入ったところで、

『こないだ無意識に線路に飛び込みそうになっちゃって。死なないって~』

と冗談まじりに言った数秒後、珍しくDちゃんが真剣な顔になって、普段は使わない数珠を取り出したんです。

『なんなの?』

『言っていい?』

Dちゃんの言葉は、

『江戸時代、井戸に飛び込んで自殺した姉さんが張り付いてる。

寒いって言ってるね。

昔の井戸の飛び込みは、今で言う電車の飛び込み自殺だったんだよ』

怖い話投稿:ホラーテラー 愛子さん  

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Dさんすごい…

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