初投稿です。誤字脱字に加え文章を書くのが苦手です。そしてあまり怖くないです。
よければ読んでください。
僕が高校3年の時免許とりたてのAがドライブに誘ってきた。
もちろんOK。
高校ながら友達とドライブなんて楽しい行事にいかないわけない。
せっかくなのでB、Cも誘って行く事になった。
しばらくしてAが迎えに来た。
結構いかつめのセダンだ。
俺「いい車乗ってるやん。お前運転大丈夫なんけ?」
A「まぁぶつかったら親父にぶっ殺されるやろなぁ」などとたわいもない話をしながらBとCを迎えに行った。
Bはガチガチのラグビー部でかなりでかい。
Cはちっこいスネオみたいな奴だ。
リアルジャイアンとスネオを後部席に乗せ
A「どっか行きたい所ないけ?」
B「夜やし怖場いこーや!」
俺「いいなぁ肝試し!」
C「嫌や。行きたくない」
とか言いながら30分ほど走らせ地元じゃ有名な心霊スポットに向かった。
昼は観光スポットよるは心霊スポットでそれなりの雰囲気がでている。
そこへ向かうまでの道のりに問題があると有名なのだ。
まず目的地に向かうには山道を車でのぼって行き大きなカーブの先に車一台通れるくらいのトンネルがある。
地元の噂ではカーブにあるミラーに車が映らない。
トンネルには対向車とあたらないために信号がありそれがタイミングよく青だったら呼ばれていて帰ってこれないなど。
そして一番やばいのが帰りはトンネルの上の道で帰るのだが頂上付近のミラーに車がうつらないと呪われる。
である
俺は霊感がまったくなく霊も信じていなかった。
順調に進んで行きカーブミラー付近まで来ていた。
俺「お前結構運転上手いやん!」
A「当たり前やんけ!俺の運動神経なめんな!」
B「あ!あれ噂のカーブミラーちゃうん? 」
C「俺ほんま帰りたい」
俺「……今写らんかったよな?」
B「写ってないな!」
C「もぅ本間に嫌や…」
A「別にええやん。光のなんかで写らんかったんやろ。」
と話てるとトンネルが見えてきた。
B「よかった〜信号赤やん。これで青やったらちょっと洒落にならん。」
C「………」
BもCもさっきから車内の空気が変わってきたのに気付いたのであろう。
その時タイミングをはかったかのように信号が青になった。
A「タイミングバッチリやんけ!」
なんとも言えない雰囲気のなかトンネルに入った。
ふと後ろを見たときCが軽く震えていた。
俺「Cどーしたん?」
C「さっき壁に窪みがあったとこ…みた?」
俺「見てない。」
C「女がしゃがんでた…」
B「嘘つけや!アホか!」
車でかけていた音楽が急にジー…ー……となりだした。
俺「まぁトンネルやしな。電波はいらんのやろ。」
と正論を述べる
この音が何とも言えない嫌な空気をかもしだした。
A「いやこれCDや。」
BもC深刻そうな顔をし黙りこんでいた。
やけに長く感じた。
スピーカーから何か聞こえてくる。
ブツブツ…ブツブツ…と男か女かわからなかった。
Aが無言でCDの電源を切った。
ジー…という不協和音は消えたがブツブツははっきりき聞こえた。
カエサナイ…カエサナイカエサナイカエサナイコロスカエサナイコロスカエサナイカエサナイコロス…
一気に冷や汗がふきでた。
その時Aが
「右手重い」といいだした。
というか車自体が右に傾いてる感じ。Cは耳を抑えうつむいている。
とりあえず止まれと言いトンネルの出口手前で止まってしまった。
Bは放心状態でAは息が乱れていた。
本格的にヤバイなぁ…と考えていたら
カエサナイ…カエサナイカエサナイカエサナイコロスカエサナイコロスカエサナイカエサナイコロス…の声が大きくなっている
と言うか近くなってる?
つい振り返ってしまった。
トンネルの天井をはいつくばってついてくる女?がいた。
Aも見たらしく「逃げるぞ」といいとりあえずトンネルを抜けた。
出たところのバス停に車を止め一息ついた。
スピーカーからの声はなくなっていた。
俺「あれなんやねん」
A「もぅわけわからん」
Cは半泣きで「まだあそこから見とるで…」
B「てか睨んでる…」
…いた。
物凄い形相で肩を震わしニタニタした口をしながら目は完全にいっていた。ボロボロの白っぽい装束に身をまとった女がいた…
しかしトンネルからは出づつったっていた。
Bが狂ったように窓をあけキレた「出てこれへんのやったらついてくんなボケ!さっさと帰れやカス」となんとも罰当たりなやつだ。
俺「落ち着けB!とりあえずトンネルからはもう帰れへんから上から帰ろか」
A、C「うん」
正直、気が進まなかった。
上の道の頂上のミラーが一番ヤバイと有名だったから。
トンネルでこれなら上ではどーなるのか。下のトンネルにはやつがいる。
どっちが正しいのか…
A「しゃぁないし上から帰ろか…」
不安を抱えながら上の道を選んだ。
トンネルの出口ではまだ奴がラリッ表情で見ていた。なぜか手はおいでおいでをしていた。
そういう細かい動きがいちいち俺達の心臓に影響をあたえる。
逃げるように上へ向かった。
とうとうミラーが見えてきた。
その時ガンっ!という衝撃が走った。
俺「!?…何?」
A「どこにも当たってないで」
そこからガンガンガンガンと衝撃が走る。
無意識にスピードがあがる。
ミラーを通り過ぎるときいた。
さっきの奴か車にしがみつき屋根の上で暴れていた。
もう胸の鼓動でまわりの音が耳にはいらない。
奴は暴れはしていたが完全にミラー越しにこちらを見ていた。あの形相で。
カエサナイ…カエサナイカエサナイカエサナイコロスカエサナイコロスカエサナイカエサナイコロス…口は動いていなかったが聞こえた。
BC共にパニックだったと思う。
Aは無視を決め込んで必死に運転していた。
「落ち着けや!」とうしろをみるとCの足元になにか見えた。なんとかCは気づいていない…というか見えてなかった?Bも気づいておらず体を硬直させていた。
するとCが
「なんか足の感覚なくなってきた…!めっちゃ足重い……!」と騒ぎだした。
C「B俺の足殴ってみて!」
B「わかった」
といい殴った。結構いいのが入ったと思う。腐ってもラグビー部のBのパンチは重い。
C「何も感じひん。てか下半身がアカン」
いつの間にか上からの衝撃はなくなっていた。
俺「とりあえずコンビニ向かおう」と言いすごいスピードでコンビニに向かった。ガレージにつきCを引きずり下ろした。
俺とBは「ひぃっ!」と情けない声が出た。
Cの両足首にしっかりと握ったようなアザ。
そして右の膝くらいに大きな歯形…
Cはたぶん少し泣いていた。
Aが後ろから「うわぁぁ!」叫んだ。
車の屋根のうえには赤黒い爪?が無惨にも刺さっていた。
俺「とりあえず近くの神社いこ!さすがにヤバすぎる」
向かった神社につくとガラッと扉が開いた。
神主らしき人がとびだしてきて「はよ入れ!」
といきなり怒鳴られた。
神主「えらいもんつれてきたなぁお前!」
俺「すいません。」
神主「お前ちゃうわぁ!この子はよ中に入れぇ!」
Cを指差し神主は「お前らもはいっとけ」と言われ入った。
広間みたいな所に通されCだけが奥の部屋に通された。巫女さん?みたいなひとが飲み物を運んできていただいた。たぶん日本酒だと思う。
巫女さんが「神護酒です。飲み干してください。」
3人で一気した。
ただならぬ雰囲気で緊張していた。
AもBも「今から何しはるん?」と小声で言ってきた。
俺「知らんけど言うことは聞いたほうがいいと思う」などと言い巫女さんにCはどうなるのか聞いてみた。
巫女さんは「私にもよくわかりませんけど、女?が体に纏わり付いてこちらを睨んでました。この部屋と奥の部屋には入れないので今は神社の周りをうろうろいています。詳しくは神主から説明があると思いますので。」と言い出て行った。
3人になるとシーン…とした空気の中でブツブツブツブツと聞こえてきた。
イマイチ聞きとれなかったがAが「やってみろや…」と小さく呟いた。
しばらくして神主が現れた
神主「C君は3日ほど内で預かる。君らがつれてきたアレはまぁ…憎しみの塊みたいなやつや。君らが行った所は自殺の名所で近くに川あったやろ?」
俺「いやそこまでは行ってないです。」
神主「まぁ川があってそこでも毎年何人か溺れて亡くなってるんや。自殺していく人はこの世にそれなりの怨みっていうか強い思いを残して行くんや。それらが集まってアレみたいな人ではない者ができたんやろ。」
A「なんでアレは僕らについてくるんですか?肝試しに行くやつなんか山ほどいるのに…」
神主「C君に関わりある誰かがあそこで亡くなってはるんやろ。連れて行こうとしとる。あとはC君の精神がもつかどうかやな。明日、明後日が山やなぁ。今日は大丈夫やけど…君らも酒は飲んだな?あれでほとんどは大丈夫や」
俺ら「はい。ありがとうございます。Cをよろしくお願いします。」
神主「うん。今日は遅いしここで寝たらええ。明るくなるまでは外出たらアカンで。間違って連れていかれるかもわからんし。C君がおる部屋に入るるんはええけど絶対C君を出したらアカンで」
「はい」とだけ言うと神主さんは出て行った。
その後巫女さんが入ってきて布団をひいてくれた。時刻は深夜1時をまわっていた。
Cがいる部屋に入ってみると布団にCが横たわっていた。かなり汗かいているようだった。
両足首には握った後があったがそこにはお札?が巻かれていた。膝にも貼られていてだいぶ苦しそうだった。
「頑張れよ」
とだけ声をかけ部屋に戻った。
疲れていたせいかすぐ眠れた。ふと怒鳴り声で目が覚めた。
隣の部屋からだ。
3人で覗いてみるとCがうなされている。
「う゛ー…う゛ー…」
とうなっていた。
神主は外に向かって何か言っているようだった。
そこには奴がいた
爪を剥き出しにしてニヤニヤした口ラリッた表情の奴が
「カエサナイ…カエサナイカエサナイカエサナイコロスカエサナイコロスカエサナイカエサナイコロス…ツレテイク…ツレテイク…」
と言っていたようだ。
怖くなり襖をぴしゃりとしめ布団を被りふるえていた。
いつの間にか寝ていたようだ。
外が眩しい…
神主が現れ「君らは帰ってええ…C君は明後日にでも迎えにこい」と言われた。
二日過ぎAと俺で迎えに行った。Bは殴った方の手を事故で骨折。しばらく入院との事だった。
神社につき神主に会った。Bの事を伝えると「それだけでよかったわ」と言っていた。
Cについて尋ねるとなんとか大丈夫だったみたいで部屋からCがでてきた。
神主にたくさんお礼を言い神社をあとにした。
本物はやっぱりお代とかはとらんのやなぁと思いながら俺の家に向かった。
事情を聞くと
C「お前が帰った日とくになんもなくて昼間は神社内やったらどこいってもよくて掃除とか手伝ってて夜も普通に寝た。その次の日の夜が問題や。あの声が聞こえてきて気が狂いそうやった。布団潜って震えとったんやけど外から神主の声が聞こえてきてお前にはやらん!とか帰れ!とか聞こえて来た。実は俺の親戚のおばちゃんもあそこで自殺したんや。おばちゃんの声でオイデ…Cチャンオイデ…って聞こえてきて泣きそうやった。神主が追い払ってくれたみたいやけどあそこには二度と行くなって言うてはった。」
その後Bも無事退院し5年の月日がたったがピンピンしている。みんな無事だが最近Cがおばちゃんの声が聞こえると言っている。
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