みんなコンバンハ〜☆
またまた投稿させていただきます。
まだ小さい頃の話なんですけどね…
家の近くに、小さい公園があったんです。
小さいといっても、子供の私からしたら大きくて遊ぶには十分楽しい公園でした。
特に砂場なんか、好きでしたね。
山とか作ってトンネル掘ったりね…
調子の良いときなんか、万里の長城とかアンコールワットを精巧に造形して…
って、それはさすがに冗談ですけど(笑)
まあ、時を忘れるほど熱中した訳ですよ。
ある日、いつものように公園で砂遊びしてた時の事。
コン、コン………
後ろから肩を叩かれたんです。
振り向くと、そこには男の子が立ってたんです。
何か用?って私が聞くと、男の子はうつむいてただ黙ってました。
無視して砂遊びに戻ろうとすると、また肩を叩いてくる。
そんな事を何回かしてるうち、やっと男の子が言葉をしゃべったんです。
「ママ…ママいなくて寂しいんだ…」
そんな事をボソボソ行ってるんです。
お母さん一緒じゃないの?って聞いたら…
「こっちきて……」
そう言って腕を引っ張るんですよ。
仕方ないから、ついていくと……
公園を出て道路のカーブの電信柱のあたりに来たんです。
その電信柱の柱の下には、花束やら供え物が沢山置いてあって…
「ママ、もういないんよ……」
男の子は、寂しそうな声でそう言うんです。
その時私は、何だかその子が可哀想になってきましてね…
「ママいないんだったら、ウチの子になったら?そしたら、私とずっと一緒に砂遊びできるよ」
私がそう言うと、男の子はとても嬉しそうに笑ってくれたんです。
「ありがと…でも、ごめんね。僕ももう行かなきゃいけないんだ…一緒に砂遊びしたかったけど」
そう言うと、男の子はスゥっと消えてしまったんです。
私は何だか悲しくなって、泣きながら家に帰りました。
次の日、お母さんを連れてそこに花を供えに行きました。
気のせいか知らないけど、男の子が「ありがと」って言うのが聞こえたような気がしました。
では、ここまで読んで下さりどうもありがとうございました。
みんなオヤスミ〜ノシ
またね〜☆
怖い話投稿:ホラーテラー Y・Oさん
作者怖話