「…~~~~~あ゙~~~~~」
A子は必死に勉強をしていた。
基本的な操作は簡単だ。すぐに理解できた。でも問題はそこじゃない。
A子が今学んでいるのは、携帯電話の「仕組み」について。
電波の周波数、着信音のデータ形式、通信速度、GPS機能その他…
難しすぎる!!無理だこんなの!!
着うたって何よ!?もはや電話じゃないじゃん!!
パケットって何??ポケットの仲間??
Flashにも対応してんの!?
うわ、YouTubeも見れるんだ…
いやいやいや。何やってんだ私。ダメだダメだ。
そんなこんなでB子にヘルプ。
「まずパソコンから始めたら?サイト作ってみるとかさ。」
「でもパソコンはもう時代遅れじゃん!!やっぱりいつも身に着けてるケータイじゃないと」
「何でアンタはわかんないのかねぇ~」
やって来たB子は、こうしてこうしてこうこう…と携帯電話をいじくる。
携帯はまず電源が落ち、にも関わらずLEDがせわしなく光り、けたたましい着信音のあと画面が真っ赤になり、最後にB子の声で
「殺す…」
そして電源がついたと思ったら「着信44件」の表示。
「すごい!!すごすぎる!!」
あまりのB子の技術に感動するA子。
「アンタねぇ~、今どきこれぐらいできないと」
「幽霊やってけないわよ」
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話