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中編4
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神の住む山

どうも、「一家惨殺」を書いた者です。

他の話も投稿すると書いて、こんなに期間が空いてしまい、申し訳ありません……

「一家惨殺」から2ヶ月くらい後の話です

その後も俺達は懲りずに馬鹿をしては学校でのネタにしていた。

1週間に一度は住職に言われた通り寺に行き、座禅を組みお経を読むという修業を行っていた

まぁ、その後の飲み会が目当てで行ってた様なものだが……

住職も俺達を気に入ってくれた様で、いつでも大宴会が出来るように寺には常に酒が大量に用意されていた

相変わらず、特にやる事もない俺達だった……

俺「暇だな…」

政「誰か彼女くらい作れよ…」

伸「その言葉、お前に剛速球で返すわ…」

俊「モーガンの所にでも行きますか?」

その日は木曜日で、金曜が祝日の為、金・土・日と3日間もやる事のない暇人な俺達は泊まりがけで寺に行く事にした

一応、住職にアポをとってみると二つ返事で

住職「いいぞ!早く来い」

この男もつくづく暇らしい…

前作にも書いたと思うが、この住職は他の寺や神社でも対処出来ないヤバい事を引き受けている

だから普段はやる事がないのだ

寺に着くと、住職は庭の掃除をしていた。

きっと俺達が来るのを今か今かと待っていたに違いない……

住職「おう!お前ら、入れ入れ」

すぐに飲み会というのもアレなので、とりあえず修業を行った

その後は大宴会。

俺達はこの間行った心霊スポットの話を住職にした

とにかく何も起こらず、退屈過ぎて政が発狂しそうになった事を話すと住職は大笑いだった

途中、酒が無くなり住職におつかいを頼まれた

俺達、高校生だけど……

まぁ政は当時、金髪のオールバックに顎髭というプチ極道スタイルだったので全く疑われることなく酒や煙草が買えたのだが…

おつかいを済ませ、寺に帰ると住職は誰かと電話で話をしている様だった

住職「あの山で肝試し!?なんという罰当たりな事を……」

「清雲様は?……そうか、わかった」

その時ちょうど住職と目が合った

住職「では明日、朝一番でそちらに向かう…」

「一応、心得がある者も何人か連れて行くから、よろしく頼むぞ」

そう言って、電話を切った

住職「お前ら、予定が変わった…明日から旅行に行くぞ!」

俺達一同「はぁ!?」

俺「旅行って言ったって、服とかは?」

住職「向こうで全部用意させるから心配するな!!」

「もちろん、向こうでも酒は飲み放題だぞ!」

特に用事のない俺達は住職についていくことにした…

俺「で?どこ行くんだよ?」

住職「かつてワシが修業しとった場所だ……いわゆるパワースポットと呼ばれる所だが、普通のとは磁場みたいな物が違ってな、霊力が非常に高い」

政「マジかよ?じゃ、俺達にも見えるか?」

住職「お前達はワシと修業を積んだからな、もしかしたら見えるかもしれん」

この言葉に興奮し、俺達はなかなか寝付けなかった

次の日の朝、5時頃に住職の車で出発した

そっから休憩も挟みつつ、5時間くらい経った所で住職が話始めた

「そろそろ着くぞ!お前ら、あそこに境界線が見えるじゃろう」

指さす方を見ると、道の両脇に石碑みたいな物が建てられいる

住職「あそこより先は霊力が高いお前達、万が一という時は分かっているな?」

俺「心を落ちつかせる、そして心の中でお経を読む!だろ?」

住職「それで良い!」

車は石碑を通り過ぎた……

窓の外は無数の青い物体が飛んでいたり、ハッキリと人の形をした物もあった

政「すげ〜」

俊「気持ち悪っ(笑)」

住職「珍しくて、周りを着いて来てるだけだ、無視しとけば自然と居なくなる」

「後、政……写真はやめとけ!

大体、霊というのは本来こうゆう地域にしかおらんのだ……それをお前みたいに馬鹿な奴が写真に撮って都会に持ち帰るという訳だ」

霊をテイクアウト……最悪だ

政は静かに携帯をポケットに閉まった

住職「着いたぞ!これだ」

住職が車を泊めた所はとんでもないデカさの屋敷のような寺で、

寺の前には5人くらいの坊さんが待っていた

坊さん「わざわざ遠い所からすみませんでした!お部屋に案内致します!」

モーガン(住職)がこんなに偉い奴だとは知らなかった…

住職「うむ、すまんが連れの者たちの着替えや洗面用具などを用意してくれんか?」

坊さん「かしこまりました!」

「さぁ、こちらへどうぞ」

ここから俺達の楽しい楽しい旅行がスタートする……

続く

怖い話投稿:ホラーテラー 優さん  

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