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中編3
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神の住む山・3

続きです

お経を読み終え、ゆっくりと目を開ける…

……

…………

…………………

俺「うん、変わってないな」

政「ちくしょー、雑草の一本まで変わってねーよ……」

見渡すかぎりの木……

俺「さて、どうしましょ」

政「お前、さっきからそれしか言わないな!」

俺「ちょっと休む?」

政「ああ、気がおかしくなりそうだ」

とりあえず、小休止

参ったことに、時計や携帯などの電子機具は山に入るとイカれるらしく全部置いてきた…

政「なあ、俺とんでもない事に気付いたかもしれない…」

俺「なんだよ…」

政「聞いたら、お前ヘコむぞ」

俺「これ以上ヘコむ事があるかよ早く言えよ…」

政「時間が進んでない様な気がするんだけど…」

確かに……

歩き回ったあげく元の位置に戻ってきて、お経を読んで、休憩して

正確な時間はわからんが、少なく見積もっても5時間は経っているのに、空は明るいままだ

俺達は昼の1時頃に山に入ったから、単純に午後6時……

暗くなってきてもいい時間帯なのだが…

俺「ヘコますなよ…」

政「ヘコむなよ!」

参った……

政「もう笑えてくるな」

俺「どこが?」

俺&政「ハァ〜〜」

訳がわからない…

何をしたらいいのかわからない…俺達はとりあえず眠りについた

次の日(?)起きても景色は変わっていなかった…

空は相変わらずの晴天……

俺と政は昨日と同じく歩き回る事にした

とりあえず、目印から南(後)に向かって歩く……

昨日と全く一緒で戻ってくる

政「このオチも飽きたな…」

俺「後は、東(右)だけだな…」

俺達は東に歩き始めた

おかしい……

2時間以上歩いても元の位置に戻ってこない……

俺「どうゆうこと?」

政「当たりを引いたんじゃね?」

歩いても歩いても続く道…

出発してから、感覚としては4時間くらいは歩いてきた

政「疲れた、少し休もうぜ」

俺「だな…」

俺「今頃、伸達は何をしてんのかな?さすがに捜索してくれてんのかな?」

政「普通に家に帰ってたりして」

俺「そうだったら怨むわ…」

どこまでも続く道……

本当にあるとすれば、どれだけデカい森なのだろうか……

子供と言えど高校生2人が2日も迷う森…

出口なんてないんじゃないか…

正直、精神的に参っていた

それでも2人は意地を張る…

政と俺、ボケは後先を考えない

前に進むことがあっても、後ろに下がることはない…

何度もこれで失敗してきてる訳だ

俺「そろそろ行こうぜ!」

政「そうだな」

俺達はまた歩きだした

相変わらず明るい空……

1時間くらい歩いた所だろうか、周辺の異変に気付く

臭い……

生ゴミが腐った様な悪臭がする

政「なんだよコレ!」

「このまま進むと嫌な予感がするのは俺だけか…?」

俺「噂の神さま登場か?」

政「もっと化け物とかだったりして……」

俺「実は遊園地ってオチは?」

政「それだけはねぇだろ!もし遊園地があったら、うちで1番高い酒をお前にやるよ!!」

余談だが、政の家は酒屋を営んでいる

進むにつれ臭いが酷くなってくる

そして、臭いの原因に辿り着いたそこには遊園地の予想を超える光景があった……

続く

すみません、次で終わりますのでもう少しお付き合い下さい

怖い話投稿:ホラーテラー 優さん  

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