短編2
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夜海

これは自分が小学生の頃の事なので、

かれこれ10~13年前の話なのですが、

当時自分の友達に霊感の強いコAがいました。

Aの家に僕と友達Bで泊まった事があるのですが

皆が寝静まった頃 自分はウトウトながらも眠れずにいました。

すると寝ていたと思っていたAが立ち上がりました。

トイレかな?と思い特に気にもしませんでした

そして気付けば自分も眠っていました。

あれからどれくらいの時間がたったのかは分かりませんが、Aの母に起こされました

「Aがいないけど、どこに行ったか知らないか?」とのことだでした

僕は「起き上がってどこかに行くのは見た」

「トイレじゃないの?」と聞きましたが家中探したがいないとのことでした

そこで僕とB、Aの母と父で探しに行きました

手分けして探していると僕とBはAの自宅近くのビーチでAが海に向かって歩いているのを見つけました。

急いで呼びに行ったのですが様子が変でした

視点が定まっておらず、ブツブツとなにかをいいながら

海の奥へと進んでいきます

僕とBは2人がかりで浜に引き戻そうとしましたが小学生の力とは思えないほどの力で進んでいき、とても止められませんでした

水位がAの胸ぐらいに差し掛かり本当にヤバイ!と思ったとき、Aの父も駆け付けてきて3人がかりで浜に引き戻しました。

それでもまだ様子がおかしく僕たちの問いかけにも答えませんでした

そしてAは

Aの声とは違う声で「行かないと」、「呼ばれている」と言い気を失いました。

翌日、Aにそのことを話すとAは全く覚えておらず普通に眠っていたと思っていたみたいです。

もし僕たちが朝まで気付かったら、どうなっていたかとゾッとしました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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