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短編2
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修学旅行での出来事②

前回O県からバスが出発するまでの話を書きました。

その後そのバスはO駅まで向かい、新幹線でKに移動。

あぁぁぁ、面倒くさいし分かりづらいので、このKは京都と書きます。

・・・で、京都ではお寺さん巡りをしたんですが、事前に担任から「お坊さんに会ったら会釈しなさい」と言われてたんですね。

そしたらまぁ、いるわいるわ。

お坊さんとやたらすれ違うんです。

その度にペコペコ頭を下げる私。

ま、それも見えていただけで実体ではなかったようです。

「どうかしましたか?」と本物のお坊さんに言われて気がつく始末。

私が具合が悪いと心配してくださったようでした。

照れ笑いしか出ませんでした。

京都での1日は何故か暖かい空気に包まれていて、不思議なものを見たとしても違和感が無いというか、ホワッとした雰囲気しか感じませんでした。

3日目の朝、地元に帰るために新幹線に乗り込んだ私たちですが、列車が出発し動き出すときには、ホームにたくさんのお坊さんが並んで頭を下げていました。

「まさかのお見送り?」

でもこの姿は薄っすら見えるだけ。

しかも、クラスメイトや同行していた保健の先生、記念写真を撮るために来ていたカメラマンなど、同時に数人が体験しました。

動いた列車の中で「見た?今の見た?」と騒ぐほど。

いろんなことがあった2泊3日でしたが、途中冷や汗をかきながらも楽しかったように思います。

帰ってきてからそれぞれが感想文を書き、1冊の文集が仕上がりました。

私のグループにいた子は全員あの夜のことを。

一部の人たちは、ホームにいたお坊さんの団体のこと。

さながら1冊のミステリー本のようでした。

以上が私の中学時代の修学旅行です。

これといって大事件も起こらず、怖くも無かったと思いますが、事実のみを書かせていただきました。

2日に渡り読んでくださった方ありがとうございました。

厳しいご意見くださった方もありがとうございます。

私は霊能者ではありません。

見えているものもなんだか解明できないし、説明できないです。

私と一緒にいる人が、同時に不思議な体験をすることも多くありました。

ただ茶化すことはせず、向き合うしかないし、起こったことを読んでくださる方がいるのなら書いていきたいと思っていました。

でも霊能者気取りと取られてしまっては若干心外・・・。

霊能者を名乗るなら、TVに出ている(本物か分かりませんが)人たちのような能力が欲しかった・・・。

どうしたら祓ったり、言葉で交信したり出来るのでしょうか。

私には何も出来ません。

文才も無いので上手く伝えることも出来ません。

悲しいです。

怖い話投稿:ホラーテラー まるさん  

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