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短編2
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肝試しで遭遇したもの

大学の頃の後輩Aは、今までに何度も霊を見ている奴だった。

ある日、所属しているサークル内で肝試しの話が持ち上がったという。

大学から少し離れた、近所ではいわく付きの墓地だった。

すっかり辺りも静まった真夜中、墓地にメンバー数人が集まった。

一人ずつ墓地の周りをぐるり一週するが、特に何も起こらず肝試しは終わろうとしていた。

皆ガッカリした雰囲気で、墓地から去ろうとした時だった。

「おい、アレ見ろよ!」

メンバーの1人が、ポツンと離れて立つ墓石のほうを指差した。

(ん……?)

Aがそちらを見ると、墓石の手前に女が立っていた。

白い服を着て、ボーッとたたずんでいる。

(なんだ…あんなものなら、見慣れてるよ)

怖がり逃げだす他のメンバー達を尻目に、Aは余裕でほくそ笑む。

メンバーの1人が慌ててAを急かす。

「何してるんだ!早く逃げるぞ!」

Aはやれやれという顔で、言う。

「あの墓石の手前の女だろ?あんなものは大した事ない……」

そう言いかけるのを遮り、他のメンバーは忠告する。

「女…?そうじゃない!墓石の向こうに、鉈を持った大男がこっちを睨んでるだろ!」

Aは途端に青ざめ、一緒になって逃げ出した。

「あのとき、手前にいた女の霊が邪魔で、全然見えなかったんですよ…」

あのまま油断して女の霊に近づいてたらヤバかったかも、とAは身震いしながら語っていた。

怖い話投稿:ホラーテラー geniusさん  

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助霊がフェイク。コワー(´・Д・)」

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