近所に一人暮らしのお婆さんが住んでいたんだけど、そこの家、一年中雨戸を閉めきっていたんだ。夏でも。奥まった家で家どうしがくっついていて、その家の前の細い道に通り道があって。それでその頃小学生だった私は、近所の友達と鬼ごっこ遊びをしたりして遊んでいたわけ。友達一人がそこのお婆さんを見たことがあると言っててあまりそこの家の前を通るのはよそうとか思ってた。ある時、鬼ごっこ遊びをしていて、何となく、そこの家の前に来たときに気になってお婆さん家のその閉めきってある雨戸から中が見えるのかな、などと考えてしまった私は隙間からそおっと、覗くと
〈白髪のお婆さんが浴衣らしき着物を着て万年床のような布団の上に座ってた〉
雨戸の隙間からこっちを見てたのを憶えています
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話