5年くらい前の話です。
その日の夜、バイトから帰ってきて喉がカラカラだった俺は電気も点けずリビングでスポーツドリンクを飲んでいる時でした。
急に背筋に冷たく刺すような視線を感じてベランダの方を見てみると、そこには見知らぬ男性?と思われる人が立っていました。
俺はビックリして『泥棒!?』と思いましたが、『いや、この人はこの世のモノじゃない』と、すぐに気付きました。
血だらけの顔、ボロボロの服、さらに左腕は肘から下が無く、がに股で両腕をダランと垂らし、目は大きく開いていて、口は不気味に笑ってる…
そんな人がベランダの柵の上に立ってるなんて、とてもこの世のモノだとは思えませんでした。
俺はソレを見た途端、今まで味わったことのない絶対的な恐怖に襲われ、今にも気を失い倒れそうでした。ってかどーせなら倒れたかったです。
そしてソレは、言葉や文章でも言い表せないような奇声を発し、後ろ向きのまま飛び降りるようにしてベランダから消えました。
俺はその場に座り込み怖さのあまりしばらく動けませんでした。
10分ほどしてからようやく落ち着いてきた俺はその日友達の家に泊まらせてもらい、数日後に引っ越しました。
長文ですいません。最後まで読んでくれた方ありがとうございました。
怖い話投稿:ホラーテラー toshiさん
作者怖話