家の近くの河川敷で友人と遊んでいたとき、川の上流から段ボールが流れてきた。
すると、ちょうど目の前で段ボールが川岸にひっかかった。
中学生だった僕らは「エロ本でも入ってるのかな?」と、引き上げてみることに。
フタはガムテープできっちりとしめられていて、それを取って中を開けてみると、なにやらお菓子のようなものがいっぱい入っている。
手にとって確認しようとしたら、その下にネコの遺体が横たわっていた。
お菓子に見えたのは供えられたネコ用のおやつだった。
僕らはかなり焦ったが、フタを閉め直し、友人とともに再び川に流した。
そして、心の中で何度も何度も、何度も何度も、「ごめんなさい」と謝りながら、流れていく段ボールに向かって一生懸命手をあわせた。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話