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短編2
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首2

首の続きになります

顔は、まばたきをしたり目を動かしたりはしたが、物を食べたり飲んだりは一切しなかった。それでも、笑っているよう口元を綻ばしたり、表情があって本当に我が子その物と思っていた。

密かに名前を付けて、2人っきりの時は話しかけたり撫でてみたりと、幸せな一時を過ごしていました

しかし、顔が赤ん坊だったのはほんの短い間だけだった。

三ヶ月もすると赤ん坊だった顔は、当時二十代前半だった私と同年代位の顔付きへ変わっていた。一週間が過ぎた頃には歯も生え揃っていたし、何より大きな変化は、声を発するようになったのだ。

とは言え、奇声に近い物や、笑い声など意味を持たない音のみ

子供の存在が周りに気付かれてしまうのを恐れ私は再び家に閉じこもるようになった

親が心配して話しかけたり、様子を覗きに来たりしたが、以前病院に連れて行かれそうになった日を境に、私は両親にも首の顔を見せないようにしていた

およそ一年私はずっと引きこもっていた

日に日に成長して行く顔。サイズ的な意味ではなく成人を経て中年、やがては老人の顔付きに、声もそれにあわせて変化していった

それでも我が子は我が子、惜しみない愛情を注いで、閉じこもり半年を過ぎていた頃には常に手鏡を持ち、顔としか会話をしなくなっていった

もう一つ、私自身に大きな変化があった。顔が出来てから、体力的にも肉体的にもすっかり回復をしたのですが、顔が老化する度に私の体力が徐々に衰えて行った

食が細くなり、体力が衰えてゆく。

耐えきれなくなったのは両親でした、顔が声を上げること、動くことを知っていた両親は、観光と偽りお寺へと向かった

部屋の中へと連れ込まれて、お坊さんに囲まれると、状況を察した私は部屋を逃げだそうとしました

しかし、体力が極端に落ちていた私は、父に捕まり連れ戻されてしまいました

私は暴れ続けましたが、父に体を抑えつけられた状態で読経が始まります、母は側で泣いていました

気がついた頃には全てが終わった後、私は呆然とした状態で、涙だけが止まりませんでした。その時はすっきりとした気持ちで、落ち着いてお坊さんの話を聞くことが出来ました

顔があった場所は肌が爛れた大きな瘤が残り、とても顔には見えなくなってしまっていた。数ヶ月したら、その瘤も引っ込んで、今では痕も確認できない状態です

短くなると思いますが後でまとめを投稿します

怖い話投稿:ホラーテラー 新太さん  

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