ついこないだ、真っ昼間に体験した実話です。駅から帰宅する途中のこと。
自分と同じ方角に向かい、道の反対側の歩道を歩いている女性の後ろ姿が見えた。
私の方が歩くスピードが速いらしく、どんどん距離が近付いてくる。
乳母車を押して歩いている。
乗せている子供は機嫌が悪いのか、全力で泣いていた。
全身ビシッと今風のオシャレで固めた母親は何か子供に話しかけて、あやしているようだった。母親の声は結構大きいのだが、道を挟んで向かい側を歩いているので内容までは聞き取れない。
しばらく進みとうとうその親子を位置的に追い抜いた。
泣き声に混じって母親の声がはっきりと聞こえてきた。
「黙らなきゃぶっ殺すぞてめぇ!!」
「ぶっ殺すって言ってんだろ!!」
ずっとそう言い続けてたみたいでした。
怖い話投稿:ホラーテラー ももけさん
作者怖話