皆さんの叱咤激励、有り難く拝見させて頂いております。コメ欄に書き込めないのでこちらで失礼します。いろんなご意見ありましたが、僕は本当に4月で中学生になりますし、今は入院中でもあります。
人それぞれなので、とても良い意味、勉強になります。
それでは・・・お約束通り僕が入院している病院の話です。
僕が入院している病院は歴史があり、同じ敷地内に研究病棟と呼ばれている離れの建物があります。皆さんは旧棟と呼んでいます。
患者はその建物には行く機会はありません。
今は資料が保管してあったり、学生達の研究室だったりらしいですが、関係者もあまり入らない所です。
僕と同じ階に入院している勝さん(仮)の話です。
この人は入退院を繰り返しているベテラン(?)さんです。
昔、優秀な新人ナースがいました。とても気が利き、患者さんからも先生方からも慕われていたそうです。
ある日、手術を担当する担当医から手術の為の会議を開くので、この紙に書いてある資料を旧棟の2階にある資料室から持って来てほしいと言われました。
関係者も滅多に入らない旧棟。
気が進まないが引き受けました。資料が多いので何人かで行っても良いと言われ、ホッとしたそうです。
手が空いているナースを探していると最初は、「いいよ。」と言うが旧棟に行くと言うと、「ちょっと、あそこなら・・・」
そう断られるばかりでした。
無理もありません。見た目も怖そうですが、昼間でも声が聞こえるやら、窓から人が覗いていただの噂が絶えない所なのです。
一人で行くのは嫌だなぁっと思っていた時、同僚の二人が手伝ってくれると言ってくれました。
さっそく三人で旧棟に向かいました。
やっぱり怖そうと話ながら歩いていきました。
やたら大きなドアで頑丈にチェーンに南京錠が架けられていました。
鍵を開け、重たいドアを引き中に入るとムァっとかび臭く、生暖かい空気が流れていました。
資料室は2階の奥の部屋。
三人は早足で大きな階段を上がり、早く終わらせて出ようと思っていました。
2階に上がると広い踊り場があり、一直線の廊下が繋がっていました。歩いて行くとその奥に資料室の看板が目に入りました。
三人が資料室に近づいた頃でした。
ガタガタ!・・・カチカチ
ガタガタ!・・・カチカチ
資料室からそんな音が聞こえてきました。
『先生方も資料見つけに来たのかな?』
一人がそう言いました。
『鍵・・・あたし、開けたよね?』
そのナースが言いました。
『あたし!開けて見る!』
もう一人のナースが思い切りドアを開けました。
ガラガラ!
誰も居ませんでした。
びっしりと並んだ本棚と、古本屋の匂いだけがしていました。一番奥にはもう一つ部屋があると思われるドアがありました。三人とも、一安心をして頼まれた資料を急いでさがしていました。
何分たったでしょうか?
三人同時に、誰かいると言い始めました。
それも男性が複数・・・?
話し声のような、囁きのような・・・。
三人はバラバラで探してたが一緒にやろうとひとつになり、再び資料を探しはじめました。
残りあと一つの資料という時、
『この分厚い・・・本?
表紙・・・見て・・・。』
三人が目にしたのは、・・・。
大日本帝国軍・七〇〇部隊・人体実験・報告書
『なんで・・・こんな物が・・・ここに有るのよ!』
その時・・・!
ガタガタ!ガタガタ!ガタガタ!ガタガタ!ガタガタ!・・・カチカチ・カチカチ・カチカチ・カチカチ・カチカチ・・・。
と先程聞こえた音が、今度は凄まじい音となり、
ガタガタ!ガタガタ!ガタガタ!ガタガタ・・・。
ギィィィィィー!
と一番奥にあったドアが開きました。
ご免なさい。看護師さんが来たので、また明日!
怖い話投稿:ホラーテラー もう! すぐ中学生さん
作者怖話