今から30年前の話しになりますが、私は一人の人間を殺しました。正確には見殺しになるでしょうか。
田舎の小学校で育った私は当時、一部の仲間からイジメにあっていました。
毎日学校へ行くのが辛く、誰にも相談出来ず、暗い日々を送っていたのです。
そんなある日曜日のこと、近くの川へ一人、釣りに行きました。当時は遊ぶ友達も居ず、父親の趣味の影響で、釣りが唯一私の趣味でもあり友達でもあったのです。
天気の良い午後でした。私がキラキラと光る川面に釣り糸を垂れていると、後ろから声をかけられました。
その特徴的な声で直ぐに気づきましたが、ユックリ振り向くとやはりAでした。
当時、私をイジメていたグループは7人程だったでしょうか、その中心的存在がAだったのです。
Aも1人だったようで、ニヤつきながら私の所へ近づいてきました。
続きます。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話