今回は、幼なじみのMの話をします。
たいして怖くないです…。
彼女と私は実家が近所で、小学校からの幼なじみです。
これは大学時代に、Mのアパートに遊びに行った時の話です。
「心霊写真が撮れちゃったんだけど…」
かなり深刻な顔をしていました。
「マジ?見せて!」
「いや。ごめん…見せられるようなもんじゃないよ…。」
何でも話をしてきた仲なのにな…。
私は少し寂しくなった反面、深刻な様子に不安を覚えました。
写真を撮ったいきさつを聞いたのですが、
大学の友人数人と、I県最強(?)の心霊スポットと言われている、
『慰霊の森』へ遊び半分ででかけて騒ぎまくり、
その帰りに、夜の海で集合写真を撮ったら、
Mの後ろから、真っ暗な海にかけてとんでもないものが写っていたそうで…
(ちなみに、慰霊の森とは、昔、ジャンボ機と自衛隊機が衝突し、空中分解して、沢山の方が亡くなった場所の一体を、慰霊碑をたて奉った場所です。
今でも凄い数の霊がさまよっていて、近付くだけで気分が悪くなると、見える友人が言っていました…)
「何が写ったの?」
気になって聞いてみても、
「ごめん。言いたくない。思い出したくない。とにかく、怖かったんだ。」
ガンとして、教えてくれません。仕方なく、
「写真、お祓いに行った?」
と聞いたら、
「M市内のお寺に行ったんだけど…」
「けど…?」
「専門外だから、アンビリーバボーにでも送って。って言われて返された。」
「…。」
それから数年。
Mにあの時の事を聞いてみたのですが、あれから写真が行方不明になり、全く行方が分からないそうで…
でも、なにが写ってたかは、未だに教えてくれません…。
怖い話投稿:ホラーテラー 雪見だいふくさん
作者怖話