短編2
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心霊写真とM

今回は、幼なじみのMの話をします。

たいして怖くないです…。

彼女と私は実家が近所で、小学校からの幼なじみです。

これは大学時代に、Mのアパートに遊びに行った時の話です。

「心霊写真が撮れちゃったんだけど…」

かなり深刻な顔をしていました。

「マジ?見せて!」

「いや。ごめん…見せられるようなもんじゃないよ…。」

何でも話をしてきた仲なのにな…。

私は少し寂しくなった反面、深刻な様子に不安を覚えました。

写真を撮ったいきさつを聞いたのですが、

大学の友人数人と、I県最強(?)の心霊スポットと言われている、

『慰霊の森』へ遊び半分ででかけて騒ぎまくり、

その帰りに、夜の海で集合写真を撮ったら、

Mの後ろから、真っ暗な海にかけてとんでもないものが写っていたそうで…

(ちなみに、慰霊の森とは、昔、ジャンボ機と自衛隊機が衝突し、空中分解して、沢山の方が亡くなった場所の一体を、慰霊碑をたて奉った場所です。

今でも凄い数の霊がさまよっていて、近付くだけで気分が悪くなると、見える友人が言っていました…)

「何が写ったの?」

気になって聞いてみても、

「ごめん。言いたくない。思い出したくない。とにかく、怖かったんだ。」

ガンとして、教えてくれません。仕方なく、

「写真、お祓いに行った?」

と聞いたら、

「M市内のお寺に行ったんだけど…」

「けど…?」

「専門外だから、アンビリーバボーにでも送って。って言われて返された。」

「…。」

それから数年。

Mにあの時の事を聞いてみたのですが、あれから写真が行方不明になり、全く行方が分からないそうで…

でも、なにが写ってたかは、未だに教えてくれません…。

怖い話投稿:ホラーテラー 雪見だいふくさん  

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