それから三日、私は九度以上の熱が続き、実家で寝込まなければなりませんでした。この時、私は死を覚悟しました。仏間に布団を敷き、なるだけ白い服を着て、水を飲みながら寝ていたのです。
三日目の夜明けの晩、夢にAが立ちました。Aは骨と皮の姿になり、黒ずんで、白目でした。
A「お前、一人やな」
私「うん」
A「お前もこっち来てくれよ」
私「……嫌じゃ」
A「Cが会いたがっとるぞ」
私「、嫌じゃ」
A「お前が来んと、Cは毎日リンチじゃ。逆さ吊りで、口に靴下詰めて蹴り上げられよるぞ、可哀相やろ」
私「……嘘つけ。地獄がそんな甘い訳ないやろ」
A「ははは、地獄か。――地獄ちゅうのはなぁ……」
そこで、目を覚ましました。自分の息の音は、喉から乾燥し、喘息持ちの様に音を立てていました。枕元を見ると、祖父の位牌に入っているヒビ。私は、考えました。
アレの話を、私と同じ様に多くの人に話せば、アレが私を探し当て、私が憑依される確率は下がるのではないか、と――。
此処までの長文、大変失礼しましたが、大雑把な書き方では読んだ方の記憶に残らないと思ったのです。読んだ方は、申し訳ないのですが犬に噛まれたとでも思って下さい。
ご自分の生存確率を上げたければ、この文章を少しでも多くの方の目に晒す事をお勧め致します。
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話