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短編2
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心霊スポットⅠ

文字数に制限があるので長くなります。

大学2年の時、友人達と私を含めて6人で夕方からワゴン車でドライブに出かけました。

遊びに満足して帰ろうとしている途中で心霊スポットに行こうと1人が言いだしました。

意見を言いだした本人以外は、次回にしようという意見と別にどっちでもいいという意見になりました。

結局、提案した本人の熱弁に負けて山へ車を走らせました。そこは〇〇の丘という以前は某リゾートホテルだった廃墟。運営当初から幽霊目撃談の噂が多かったようです。

噂の中でも1番多い話が深夜になると全身火に包まれて苦しそうに暴れまわる幽霊がいるというものでした。

途中の分かれ道で、目的地方面の道には霧が発生。

仲間達は徐々にテンションが上がりながら目的地に到着すると大きな鉄製の門扉があり、チェーンで施錠されていました。雑草で覆われた敷地はかなり広く、門扉から建物まで歩いて10分近くかかりそうな距離にあります。

目的地まで私が運転してきましたが2日前から寝ていなかったので疲れが限界でした。

私は初めて心霊スポットに来ましたが、友人達に事情を説明し私は1人で車に待機することに。

門扉をよじ登って敷地に入っていく友人達。

私はエンジンを止めて運転席から1番後ろに移動しました。靴を脱いで仮眠します。

しばらくすると肌寒くなり目が覚めました。

体は寝たままの横になった格好で携帯を見ると、2時間経過しています。

遅いなと思いながら友人達に連絡しようとしたのですが、電波の届かない圏外で携帯は使用できません。

もうすぐ戻ってくるだろうと考えているうちに、2度寝をしていました。

更にどれほど時間が経過したのかわかりませんが、車のドアを軽くノックする音で目が覚める私。

体を起こそうとしますが、動かすことができません。

(体が、かなり疲れているんだな)と思っている間もノックが続いています。

声で対応しようとしましたが喋ろうとすると喉元を誰かに抑えつけられたように圧迫して声がだせない状態に。

5分間程ノックが続くと音が鳴りやんで後部座席のドアが開く音がして中へ入ってきたようでした。しかし話し声が全くしません。

冷たい風が車内に入ってきます。

ドアは開け放たれたまま。

後部座席の後ろに寝ていた私は首が動かせたので上を見上げると座席には5人の後ろ頭が並んでいました。

全員揃ってます。

興味ない方はスルーして下さい。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名四世さん  

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