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短編2
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興味本位の代償2

続きです。

なにぶん田舎ですし、自殺処理は警察も慣れたものです。

2,3日経っていたでしょうか、誰もいませんでしたし何もありませんでした。

橋のそばに車を止めて外に出ました。

定期的に橋の上にある有刺鉄線は取り替えられます。

でも日がたって見ると、有刺鉄線はゆがんでいる・・自殺か・・そんな場所です。

例のごとくその日も有刺鉄線は一部分だけゆがんでいました。

正直目新しいものはありません。私の母の代から変わらない異常な光景です。

写真を撮ってもいつも通りのオーブだけ・・帰路につきました。

その橋の噂では、橋の上で車を止めて再度エンジンをかけようとするとかからない。なんてのがあります。

そんな経験はありません。確実に言えるのは体が重くなる事と、空気が重いことです。

「いつもと変わらないな」

皆口をそろえてそんなことを言いました。

しかし一人、霊障を受けやすいKが黙っていました。

彼の表情はひどく強張っていて、汗もかなりかいていました。

霊感のあるMがKに尋ねました、「どうした?」

K:「髪の毛引っ張られてる・・・」

それを聞いて前部座席ではしゃぎだす私とS。

後部座席は異常な沈黙が流れていました。

さすがにいつも霊障を受けるKとはいえ、だんだんこちらも真剣に心配し始めます。

「おい、ちょっと大丈夫か?車止めて休むか?」

M:「とりあえず明るい駅前まで行ってくれ」

私はMの指示どうり車は止めずに走らせ続けました。

Mの台詞には説得力がありました。

というのも、A大橋の付近数キロ圏内ではコテージや別荘を建てようしても何かしらの問題が起こるのです。

地元の建築会社も都会からの客から依頼されても断ります。

橋の付近にはゴルフ場やホテルがありますが、もう使用されていません。

そのホテルの前の池にも変な噂があります。(後で出てきますので気に留めておいてください)

そんな理由で私たちは田舎の唯一煌々としている駅へと向かいました。

(続きます)

怖い話投稿:ホラーテラー まんぶーさん  

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