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中編3
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第3トンネル 壱

今からおよそ7~8年ほど前に私達が実際に体験した話です。

ありきたりなお話で怖いとは感じられないかもしれませんがよろしければお読みください。

季節は夜だと言うのに蒸し暑く汗ばむような真夏でした。

私はその頃は20歳そこそこで毎日をダラダラと過ごしておりました。

類は友をと申しましょうか、周りの友人達も似たようなものの集まりでして日々馬鹿な事ばかりをしてそれなりには楽しくやっていました。

そんなある日の事です。

私は仕事先で知り合った女性とやっとの思いで飲み会の約束に漕ぎ着けました。

飲み会は4:4で行われる事となり、こちら側の男性陣はM、S、Nに私を加えた4名の戦士たちで万全の作戦、態勢を整え挑みました・・・

戦の結末とはいつも儚いものなのでしょうか・・・

結果は惨敗!

お調子者でイケイケのSが酒の勢いで大暴走!!

いじられ役のNは見るも無残な格好で女性陣はドン引き・・・・

そして男4人はうだるような暑さの中行き場のない情熱を抱えたままやりきれない気持ちで屯しておりました。

自然と冷たい視線がSに突き刺さります……

S「なんやねん!・・・おれのせいって言いたいんかい!」

M「いや・・ちょいやり過ぎたやろ?あのタイプにこのノリはやっぱないわ・・」

S「・・・ええやんけ!どうせロクなメンツおらんかったやんけ!!」

私「は!?お前な・・・今回のコンパ苦労したんやぞ!!そんなんゆーんやったら二度とお前だけは誘わんからな!!」

S「ちょ・・・ごめんって!!マジ許してって・・・そや!ナンパ行こうや、オレが声かけるから!!」

N「でもオレもう殆ど金のこっとらんで・・・」

私・M・S「・・・オレも」

S「・・・・わかった!それやったらあそこ移こうや!第三トンネル!!ちょうど暇になってもうたしあの噂を試してみいひんか?」

第三トンネルとは今はもう使われなくなった旧道のトンネルで道自体はまだ使う事は出来るのだが純粋に道として使用しているものは殆どいないだろう場所です。

心霊スポットとしてかなりの名所でそのトンネルのある山の各所に色々な曰くがあり中でも第三トンネルは一番強烈な場所らしいのです。

その第三トンネルに纏わる噂と言うのがトンネルの中でライトを消しクラクションを三回鳴らした後にライトを点けると無数の霊が見えると言うものでしたが・・・

私「なんぼなんでも男四人で心霊スポットは無いやろ・・・」

S「いや、せやけどあそこ行ったら暇なガキが転がっとるかも知れんぞ!原付なんかで三ケツとかしてきてトンネル周りで屯ったりなんかしちゃったりして・・・アホなガキは一声かけりゃウッヒャヒャ~~~♪」

一同(アホはお前や・・・)

結局は私を含むその他三人も酒が入った勢いか、Sのアホなテンションをに押し切られる形で第三トンネルに向かうハメになりました・・・・

そして我々4人はお約束通りといいましょうか激しく後悔する事になるとは思いもよりませんでした・・・・

続く

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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