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短編1
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私のお人形さん

これは私が小学校低学年の頃、雛祭りの季節の話だそうです。

私はまったく覚えていないのですが、母と姉から聞いた話です。

私の家はど田舎です。

冬の夜、狐が降りてきたりするほどの田舎で、さらにものすごい貧乏でした。

私には姉が二人おり、三人姉妹でしたが雛祭りなんて他人事でした。

もちろん、雛人形もありません

そんなある時、私は母に友達の家で遊んでくると言い、数十分後、かなり興奮した様子で帰ってきたそうです。

母「どうしたの?ずいぶん早いね。忘れ物?」

私「さんにんかんじょ!」

母「え?」

私「御雛様の召し使い!カッコイイ!!」

どうやら私は友達の家で雛段を見て、さらにオヒナ様とオダイリ様ではなく三人官女に心を奪われたようでした。

私「うちも飾ろうよ!」

無理でした。

うちに雛人形を買うゆとりなどあるはずはなく、仕方なく家にある色々な人形を集めて段ボールの上に飾ることにしたそうです。

すみません。続きます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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