忘れもしない小学三年の夏休み。
同じアパートに住む友達の家で夜遅くまで遊んでいるとテレビで映画が放送されていました。
(題名は覚えてません)
ある研究所で一匹のGが机の上を這っています。
それを見つけた研究員が雑誌でGを叩き殺して机の横にあるゴミ箱へ捨てました。
すると同じゴミ箱の中からGが一匹外へ這い上がってきます。
それを見て、さっき殺したはずなのにと訝しい表情をする研究員。
もう一度叩き殺そうとすると研究員個人に与えられた研究室に逃げ込むG。
後を追いかけて部屋に入ると室内に鍵を掛ける研究員。
そしてGを見つけ叩き殺すとゴミ箱へ投げ捨てる。
すると中から数十匹のGの大群が出てきました。
驚いた研究員が逃げようとすると床一面に敷かれた絨毯が波のようにうねります。
バランスを崩して倒れた研究員が絨毯をめくると床一面にGの大群がびっしりと隙間無く這っています。
研究員は悲鳴をあげますが部屋の壁が防音で、部屋の外にいる他の研究員には悲鳴が聞こえません。すると研究員の体全体はGの大群に覆い尽くされ、何匹かが両耳と開いた口から体内に侵入し、体内に入ったGは研究員の喉元や胸元を突き破って外にでてきます。
研究員は息絶えました。
それで終わったB級映画でしたが(Gは本物を使ってました)
見終わった後、家に帰って寝ますが映画の怖さでトイレに起きた私は廊下の電気をつけずに足早にトイレに行き、また暗い中を部屋に戻ろうと歩き出した二歩目の左足でした。
グシャッという音と足の裏に嫌な感触が。
急いで廊下の電気をつけると私はGを踏んでいました。
そしてGの腸からは白いものが。
あまりの恐怖に体が硬直しているとGが羽根を広げて飛びました。
そして私の顔面にビチャッとくっつきました。
私は悲鳴をあげて失神しました。
家族が駆けつけて助けてくれたそうです。
それ以来、Gが強いトラウマとなりGが現れたら怖くて体が動かなくなります。
怖い話投稿:ホラーテラー モンキーピンチさん
作者怖話