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短編2
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警察病院 2

続き

コツコツ、コツコツ、コツコツ、コツコツ。

作業員らしき男の人が3階から階段をあがって来た。

突然の事に戸惑った一同は、逃げる事もできず、ただ立ち尽くしていた。

【ヤバイ!怒られる!警察に突き出されたらどうしよう…】

そんな事が頭をよぎっていた。

とうとう男が一同の前まで来た。

!!!

一同は男を見た瞬間血の気が引いた。

体は背中を向けているのに首から上が前を向いている。

顔は真っ白でつり目、鼻は潰れており、アゴが外れているのかアゴが顔の半分程の大きさに広がり、真っ赤な唇がより恐怖を増している。

女の子は泣き崩れ、男達は腰を抜かしながら、ただただ謝り続けている。

「ごめんなさい、ごめんなさい、許して下さい。」

男が呟く。

【何しに来たの】

「すいません、すいません」

謝る事しか出来ない一同。

下を向きながら泣いて謝り続ける一同。

その時急に気配が消えた。

ふと前を見ると、男は居なくなっていた。

辺りを見渡すが男は居ない。

みんな安堵したせいか、一斉にしゃがみ込んでは抱き合いながら泣いている。

しかし

ここからが本当の恐怖だった。

4階から1階の出口まで戻らなくてはならない。

当然怖くて動けずにいた。

動かないまま20分が過ぎた。

ようやく一同は動き出す。

4階から3階、3階から2階、2階から1階…。

コツコツコツコツ

一同の足音が響いている。

順調に何事も無く1階着いた。

階段を降りると、暗い長い廊下を歩き、突き当たりを右に曲がると、出口がある。

皆足早になっていく。

突き当たりの曲がり角を曲がった瞬間!!!

前から作業員の男が、もの凄いスピードで走ってきた。

「うわー」

腰を抜かす一同。

何とか立ち上がり、逃げる一同。

【何しに来たの】

【何しに来たの】

この言葉を繰り返しながら追い掛けてくる。

泣きながら逃げ惑う一同。

何処まで走ったか…どれだけ走ったか…。

気が付けば、6人とも窓ガラスを割って外に出ていた。

皆一斉に後ろを振り替えるが、嬉しい事に男の姿は無かった。

この話は大分前に聞いた話なのだが、最近レンタルビデオ屋で借りれる呪いのビデオを見ていたら。

何処かの病院が映っていて、男2人と女1人が肝試しをしている。

ビデオカメラを回し、楽しそうにしている。

何分かしてから、ビデオカメラに作業員らしき人が近づいてくる。

3人にも見えているようで、ビデオカメラを下に下ろし、必死に謝っている声が入っている。

その時に作業員の人の声が入っていた。

【何しに来たの】

必死に謝り、前をみた瞬間作業員の人は消えており、泣き叫びながら走る3人。

その映像を見て、思い出して書きました。

下手で伝わりにくく申し訳無いです。

怖い話投稿:ホラーテラー さっさんさん  

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