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短編2
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冷蔵庫

あれは10年ほど前の出来事です。

大学を卒業直前なんとか就職を決めた私は、都内で1人暮らしをはじめました。

大学時代にバイトで貯めたお金で敷金、礼金を払いごく平凡なアパートを借り、家電や家具はリサイクルショップで安く揃えました。

会社にもようやく慣れてきた7月頃だったと思います。

蒸し暑い夜、夜中に目を覚ました私は冷蔵庫から飲み物を出そうと冷蔵庫を開けました。

と、私はドアを開けて固まりました。

その冷蔵庫は上の段が冷凍室で下が冷蔵室?という1人暮らし用の冷蔵庫です。

その中に人がいたのです。

女性が無理矢理な体制で中に押し込められていました。

関節が通常は曲がる方向ではない方向に曲がっている…、バキバキっと音がしそうなくらい。目が見開いて鼻も殴られたように曲がっていたように思います。

「バタンッ」

勢いよくドアを閉めると私はベッドへもぐり考えました。

(えぇ!?!?!?)

色々なことを考えましたが、アレが幽霊とかの類なら朝になってもう一度見たら消えているパターンだろう、それか見間違いだ、と思うことにしてそのまま寝ることにしました。

当然ながら、寝付くには時間がかかり携帯で確認すると3時を過ぎました。

そのときキッチンから「バタンッ」「ガタっ」っと物音がしたのです。

(?!?!?!)

思考回路が真っ白になりました。

アレが冷蔵庫から出てきたら……………………

塩とか用意すればよかった……………………………

終わった…………………………

布団を頭からすっぽりと被り私はただ震えるしかありませんでした。

ズル……………………ズル…………………ズル…………………………

物音がする。

(神様っ…………………………親父おふくろっ……)

もう死ぬんじゃないかってくらい心臓がドカドカいっている。

暑いけど寒い。寒いけど汗が止まらない。

ズル…………………………

私のベッドの横まで物音が近づいた。

見たくない。見れない。見たくない。

でも私は見てしまったのです。

あの女の頭を鷲掴みにして笑いながら引きずる男を。

暗がりで表情などはっきりとは見えないはずなのに男の血走った目と口だけははっきりと見えた。

そして耳に響く狂った声。

「ひゃーはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」

私の意識はそこで途切れました。

目を覚ますともう朝の7時をすぎており、明るくなり少し安心し、私は急いで冷蔵庫を確認しに向かいました。中には女はいませんでした。

あれが夢なのか何なのかわかりません。でもあの冷蔵庫はすぐに売り、新品を購入しました。

あの朝、冷蔵庫のドアが開いていたというのが一番の理由で。

怖い話投稿:ホラーテラー 外部入力さん  

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一人暮らしの時にこの話読まなくて良かった…

一番最初の冷蔵庫はこのタイプ…
(((;゚Д゚)))

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