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中編3
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私と父

本当に有った実体験なんですが怖くないです。ごめんなさい

私が小さい頃、両親が共働きだった為、近くに住んでいた祖母にいつも面倒を見て貰っていました。

山菜を取りに行ったり、オモチャを買ってくれたり、料理を教えてくれたり、悪いことをしたらメチャクチャ怖いけど、暖かい祖母が大好きでした。(まだ健在ですよ)

しかし私が十歳の時に父の仕事の都合で私達家族は遠くに引っ越す事になりました。おばあちゃんとなかなか会えなくなると思うと本当に悲しくて悲しくてしばらく毎日泣いて過ごしていました。

新しい土地の生活も一段落して、静かに過ごしていたある日の深夜、電話が鳴りました

祖母からで

祖母「〇〇(私)に何か有ったのかい?」

母親「???何にも無いよ。どうしたの?」

祖母「ちょくちょく家に子供が居る気配がしてて、私も気のせいかなと気にしてなかったんだけど、今寝ていたら〇〇が枕元に立っててじーっと見てるのよ。そして居なくなっちゃったから何か悪い予感しちゃってねぇ…」

何にも知らない朝の食卓でそんな話を聞かされて、両親が口にした「生き霊」というフレーズにギョッとして、まだ子供の私は自分でもすごく気持ち悪くて、とっても悩んでしまったのを覚えています。

その後もよく私の分身?祖母宅に現れたみたいで、しかもちゃんと服装も違ったり身体も成長して現れていたみたいです。(笑)

いまだにそんな過去が有るので、恋をしたり、誰かとケンカしたりしたら「もしや思い詰めて相手のとこに分身が現れちゃうのでは」とヒヤヒヤしちゃいます。

しかし、分身は私も見た事が有ります。

ある日の朝うちの父は泊まりがけの出張の支度をして仕事に出掛けて行きました。

その日、母が「お父さんも出張で居ないことだし何かこっそり美味しいものでも食べに行こう!!」と言うので、おしゃれして2人で車で飲食店に向かうことにしました。

たまたま最寄り駅を通りがかった時に、バスの停留場に父が立っているのに気づきました。

私「?あれお父さんだよね??」

母「!」

どう見てもうつむいた父です。

急遽車を右折させて、もろ父の前に車を止めました。

全く気付いてくれません。

父と私の距離一メートル足らず。

私「おとーさん!!!!」

無反応です。

?????

停留場に並んでいた人達はいぶかしげに私達を見てきます。

????????

私が思わず車から出ようとしたら、後ろから停留場にとまるバスが来ていてクラクションを鳴らされました。

慌てて車を移動させ、窓から後ろを覗いていましたが父らしき人は見当たりませんでした。

母「まさか…」

と慌ててカバンから携帯を出し父に電話をしてみると

あっさり電話に出ました。

母「今どこなの?」

母「今お父さんバス停にいたじゃない!?ふざけないでよ!!」

母はすごい剣幕でしたので、どんな会話か解らずとも、父が訳もわからずタジタジになっているのが分かります。

問いつめましたがやっぱり父は出張に行っていました。

後日談、父いわく「確かにあん時は家にかえりたーい!!となってたなぁ(笑)」ってオイ!!

お父さんは出張先だと分かっても私達母娘はまるでキツネにつままれたような気分でした。

訳わからず頭の中は大混乱でしたが、めんどくさい事が嫌いな母は

母「まっ、そんな事も有るよね!気を取り直して、たらふく食うぞーっっ!!」

なんだか母自体、母の家系自体霊感すごいらしいので不思議な事には慣れっこみたいです。(笑)

しかし食事中母がポツリ、「あんたといいお父さんといい、死んだんじゃないか!?って心配になるんだからあんまり生き霊だかドッペルゲンガーだか知らないけど飛ばしちゃダメよ。こっちの身にもなってよね。(笑)」

そんな事言われても(困)

私といい父といいなんなんでしょう。

長文乱文失礼致しました。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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