バナナなどを投稿させていただいた者です。
HNをつけてくださいとあったので白い犬とさせていただきます。
コメントすごく嬉しいです!
今から8年前です。
当時小学4年生だった私は、夏休みにどこか遠くの海に行こうということになったんです。
父、母、妹、犬、私と、4人1匹で、
道南のある海岸に向かいました。
この海岸は来るのが初めてでした。
しかしその日は北海道にしたら猛暑で海岸は家族連れですっかり埋まっていました。
父が
「ちょっとスペースあるか見てくるわ」
と言いしばらくして
「あったいい場所!!」
と荷物を全部もって海岸にそって歩きだしました。
そこは、崖の下にある砂浜でゴミもなく綺麗な場所でした。
先程歩いてた海岸は多く人がいるにも関わらずその場所は私達しかいませんでした。
父もいつものやばい感じを感じ取ってなかったのでテントを張り夏を満喫しました。
そして確か夜一時過ぎだったと思います。
私は妹と母三人、テントで寝てたんです。
ふと気づくと愛犬が吠えていました。
人を、威嚇する時にだす声でした。
あまり気にせず二度寝しようと思った時でした。
父がいきなりテントを開け
「おいっ移動するぞ!!!!」
何がなんだかわからずテントなどはすべて置いたまま車に乗せられ母は
「またかっ!何回目!?」
とすごく怒って父母は喧嘩状態でした。
この海岸の近くにある親の友達
(仮に鈴木さん)のお家にお邪魔させていただきました。
まぁその辺はうろ覚えです。
(相談したらうちに来いって言われたそうです。)
なにがあったと言うことで父が説明を始めました。
私達がテントですでに眠り、それから父はお酒を飲みながら釣りをしたそうなんです。
すると
どさっ
と背後から荷物が落ちたような感じがしたそうで
「……なんだあ~」
と言いながら見回すんですが
誰もいなくふと目線を釣竿に向けると
釣竿の隣になぜか
女性らしき人が海に向かい体育座りしてたそうです。
「これはやばい!!」
と思った瞬間
一瞬にして酔いが醒めてそして体が動かなくなったんです。
その女性は
「悲しいオーラを出してる」
とかよくわからない事をおもったそうです。
そして父はその女性に可哀想という感情を抱いてしまったんです。
「幽霊に可哀想と思っちゃいけないよ」
とお寺の住職さんに言われたことをすっかり忘れたそうです。
その女性は父に顔を向けようとした時でした。
なぜかちゃんと見ないと大変なことになると思ったらしいです。
普通反対ですよね。
この時愛犬が吠え
体が動き私達を連れてここまで来たと言いました。
鈴木さんの奥さんは
「あそこは昔から出るって噂だから誰もテント張ってなかったでしょ?自殺とかあったみたいだし…」
父は次の朝からお寺へ行き
お祓いを受け
母からは
「他の女に可哀想って思ってる暇あるなら働け」
と散々な目に合いました。
父が言ってた
どさっ
という荷物が落ちる音は一体なんだったんでしょうか。
私にとってちょっと怖い体験でした。
長々すみませんでした。また怖くなくてすみません。泣)
読んで下さってありがとうございます!
怖い話投稿:ホラーテラー 白い犬さん
作者怖話