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短編2
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ハル

「ハル」とは、私が飼っていた雌猫の名前です。

三年前に病気で亡くなってしまいました。人間に例えると 40代位だったと思います。

今から6年前の話しになります。

その頃私は胆嚢に石ができていて、手術を薦められていたのですが、仕事の都合上 休みを取る事ができずに 1年ほど 胆石発作に悩まされながら過ごしていました。 激痛が来ると2時間は 額から脂汗を流し

お腹を抱えうずくまり 「うーん…くぅ…ぅ」

痛みが消えるのを

ただただ耐えてるような状態でした。

そんな状態の時に決まって「ハル」は、私の右側に座り 心配そうな顔をして見ていました。痛みのある間は身動きもせず ずーと傍に居てくれました。

ある日、とうとう手術を受けないと 死んでしまいますよとドクターに言われ 受ける事を決めました。

内視鏡と開腹の可能性で言うと

私の場合は内視鏡では

取れないだろうとの事

80%の確率で開腹になります、開腹の場合は

右のわき腹から背中にかけて 15㌢程の傷痕が残るという説明を受けました。

ですが、開腹する事なく

体に大きな傷痕を残す事も無く、無事に退院

家に着き 久しぶりに会う 「ハル」を抱き締めた時に

お腹に傷痕があるのを

発見しました。

それは丁度私が切るはずの場所で 右わき腹~背中にかけて…

家の中に鋭利な物は無く どうしてそんな傷ができるのか…

瞬間 「あ!この子が私の代わりになってくれたんだ!」

涙が止まりませんでした。 「ごめんね、ありがとね、痛かったね、ごめんね」

ボロボロ落ちる涙を

ハルは優しく舐めてくれました。

その後暫くの間

ハルに溺愛する私を見て

彼が笑いながら一言

「まったくもって親バカの代表だな」

書いていたら ハルに会いたくなってしまいました。

今はハルが残した子供達に(3匹)毎日癒されながら日々を送っています。 読みづらい文でごめんなさい(改行の入れ方が…) 読んでくれた方々 ありがとうございます。

怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん  

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