続きです。
僕は恐怖を感じた。どうすればいいんだ?…ベランダから外に出られるだろうか?僕の疑問に答えるかのように携帯画面からメッセージが表示される。
「あなたがベランダに逝きたいならご自由に。私は止めませんよ。アハハハハ。」
くそっ、ベランダにも何かいるのか?カーテン越しから見ると、いくつもの影がゆらゆらとして立っている。
仕方なく僕はこのゲームを続けた。いくつかアイテムを手に入れたがどう使えばいいか分からない…。
ゲームをやっている内に画面の中のプレイヤーの画像が何度か乱れる…。
意味は分からないが、不吉だ。
…そうだ!携帯を壊せばいいじゃないか!そうすればきっと元に戻る。
僕は携帯を壁にぶつけたり、重い物を上から落とす。
…そろそろいいだろう。
僕は携帯を持って画面を見る。画面は真っ暗だが、小さい何かが写っている。それはだんだん大きくなってくる。まるでこっちに近づいてくるようだ。それが手だと分かった瞬間手が画面を突き破り僕の頭を掴んだ!
気がつくと僕は携帯の中にいた。正確に言うと僕の部屋に似ている所だ。
ほぼ同じ部屋だ。天井が携帯画面に通じているのを除いて。そして僕に似た誰かが僕を見てニヤニヤするのだ。
そして今日も僕はここをさ迷うのだ。ずっとずっと…。
怖い話投稿:ホラーテラー アロエさん
作者怖話