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ドルイド信仰 おしまい コピペ

中編3
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ドルイド信仰 おしまい コピペ

その凄惨なな格闘が終わり、全ての残骸を暖炉に投げ込んだ後、すぐさま旦那に妻へと電話をさせたらしい。

妻はすぐに出た。

「妻は死んでいた!とかやはりそういうのは心配するだろ、形が形だけに。

元気だったけどな。まぁキョトンとしてたな。

流石に今起きた事は言わなかったけどな。後で旦那が話したかどうかは知らないが…

でも、流石に全て終わった後に恐怖が襲って来たね。手足とか震えて来てな。彼女はずっと泣いてたな。

で、1番怖かったのは、彼女が暫くして変な事言い始めたんだよな。

何でアレに○○さんですか?と問いかけたのか、と。

変な事聞くなぁ、と思ったね。顔ははどう見てもあの奥さんなんだから」

「で、どういう事だったのかな?」

俺が聞くと、叔父は気味が悪そうにこう言った。

「よく、自分の形をしたモノの頭にナイフなんて突き立てられたね、って彼女はこう言ったんだよ。」

「つまり、彼女にはあの化け物が、俺の姿に見えてたんだよな」

叔父が想像する所は、次の様な事らしい。

古代ドルイドの秘儀で、オークの木に邪悪な生命が宿った。

それに、あの妻の怨念も乗り移り、生贄が止まった事に見兼ねて、自ら実体化して現れた、と。

そして、見る対象者によっては、あの化け物が様々な姿形に見えるのではないか、と。

「翌日、日が真上に昇るまでまって、あの木を見に行ったよ。

木の表面が、2cm程陥没してて、1m60cmくらいの人型になってたな。

そして、頭部らしき箇所に俺のナイフが突き立ってたな」

やがて、夕方になり旦那の知り合いの業者がやってきて、クヌギを木を切り始めたと言う。

「最初にチェーンソーが入るときと、木が倒れる時。完全に聴こえたんだよ。

女の絶叫がね。

俺と彼女と旦那だけ聴こえた様子だったな。

で、切り株と根っこまで根こそぎトラックに積んでたんだが、小動物の骨が出るわ出るわ。

業者も帰りたがってたな。

さっきの人型と良い、そりゃ気味悪いよな。

まぁ、人骨が出なかっただけマシかぁ?」

後日、隣の夫婦がそれなりの品物を持って謝罪に訪れたと言う。

「受け取ってすぐ捨てたけどなぁ。やっぱり、色々勘ぐってしまうよな」

そして、すぐ夫婦は引っ越し、叔父たちもその後すぐにマンションを引き払ったらしい。

暫くして、叔父は彼女とは一時別れてしまったそうだ。

「そんな事もあったねぇ」

紅茶を飲みながら、叔母が懐かしそうに言った。

「そうだな…あぁ、そう言えば…」

叔父が庭の木を見つめて呟いた。

「ウチにもオーク、ナラのカシワの木があったな。縁起物だから、新築の時植えたんだがな。

まぁ、アレだな。モノは使い様と言うか…人間の心次第と言う事かな。

それがプラスかマイナスかで。有り様が変わってくるからな」

そして、叔父の話は終わった。今度来るときは、カシワの葉で包んだ柏餅をご馳走してもらう事を約束し、 その日は叔父夫婦の家を後にした。

怖い話投稿:ホラーテラー とかげさん  

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