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短編2
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気合い

初めて投稿します。

誤字脱字はご愛嬌という事でお願いします。

これは僕が高校2年のときの体験です。

その日、家には僕一人でした。

居間でゲームをしたり、マンガを読んだりしてグダグダしているうちに、いつの間にかうたた寝してしまいました。

その時です。金縛りにあってしまったのです。

目が覚め、それに気付いた僕は、『うおぅ…こいつが金縛りっちゅーヤツか…』と、若干昂揚しました。 

しかし、指は多少動くし、まばたきも出来ます。意外とヌルイもんだな。と思いました。

すると台所の方から、ゾワっとする気配っていうんですかね。とにかくそういったものを感じました。

刮目し、首をギチギチとゆっくり台所に目をやると、そこにそいつはいました。

白っぽいというのか、灰色っぽいというのか。丸っぽいなんか妙な塊っていう感じのヤツが浮いているのですよ。

よく見ると、顔らしいのは何となく分かるんですよ。でも、それが男なのか女なのかは分かりません。

よくワンピースを着た女がとか聞きますけど、そういうのよく分かりますよね。僕には分からなかったですよ。皆さんすごいです。

そしてそいつは何をするでも無く、ただそこに浮いてました。

初体験だった僕は、ビビりました。『なんだコイツぁ!』と。

どれくらいそうしていたのか、ビビって怯えていたのを通りすぎると、段々とムカついてきました。

そして僕は怒りにまかせて、金縛りを解こうとし始めました。

指、腕…動いた。足…なんとか動いた。…よっしゃ!動ける!

動けるようになった僕は、何を血迷ったのか、その浮いてるヤツに『うおぉぉぉー!』と雄叫びを上げ突っ込んで行きました。…バカですよね。

するとそいつがこちらに気付き、表情が変わったのがなんとなく分かりました。驚愕したみたいです。

アホな僕はなんと殴りかかったのです。すると拳が当たる瞬間、そいつは消えました。

どこ行った?と、勝手口を開けるとそいつは外に逃げて浮いてました。

『んだクラァ!てめっ逃げんのかぁ!』などと恐怖を押し殺し叫びました。若気の至りです。

しばらくすると、そいつは消えました。何事も無かったかのように。

僕は肩で息をしながら、そいつがいた中空を睨み続けました。

興奮がおさまらない状態でいると、隣のおばちゃんが何事かと顔をのぞかせたのでやっと我を取り戻した感じです。『ああ、どうも。』と軽く会釈して、逃げるように引っ込みました。

おばちゃん、不思議そうな顔してました。

以上が僕の体験です。オチが微妙ですが、霊体験を気合いで乗り切ったという事で。

結局ヤツはなんだったのかは謎です。

長文、駄文失礼しました。

怖い話投稿:ホラーテラー かっつんさん  

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