二人目の子供が生まれた
本当は三人目になるはずだったのだが
始めの子供は残念なことに流産してしまった
そんなこともあり、もう子供は半分諦めかけていたのに
長男が生まれそしてその弟まで生まれるとは
神様に感謝である
上の子はもうすぐ3歳で元気いっぱいに遊びまわっている
弟が出来たのが嬉しいらしく5分おきに寝顔を見に行っては
「赤ちゃん寝てた」
と報告してくれる
ふと私は長男にあることを質問してみようと思いついた
質問と言うのは生まれる前の記憶
なんでも子供は3歳くらいまで
生まれる前の記憶や出産時の記憶を覚えているらしい
長男も言葉も達者になったし試すなら今かも知れないと
ちょっとした好奇心から聞いてみた
「ねぇ〇〇
〇〇は生まれる前どこにいたの?」
すると長男はキョトンとした顔をして
「おそらのうえから□□ちゃん(弟)と一緒にママとパパを見てた」
と答えた。
「どうやってお腹に入ったの?」
と聞くと
「ボクはまだ行きたくなかったんだけど
□□ちゃんに押されてママのおなかに入ったの」
と少し下を向きながら言った
まったく子供というのは面白い
咄嗟にこんな作り話を作るなんて
と正直その時は思った
しかし更なる長男の話が私を驚かせた
「でもね。おそらの上には最初3人でいたの
でももう一人は□□ちゃんが蹴ったら死んじゃったの」
鳥肌が立った
勿論流産した話なんか長男にはしていないし
誰もそんな話を長男にはしたこともない
(後日旦那も両親にも確認した)
本当に生まれる前の記憶なのだろうか
赤ちゃんはスヤスヤと眠っていた
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話