これは私が小学生の頃の話。
隣のクラスの鉄男君からの伝聞である。
当時、鉄男君のクラスでは真っ白な兎のうーちゃんを飼っていた。
クラスみんなで可愛がっていたうーちゃんはある日の朝、冷たくなっていた。
第一発見者である鉄男君は朝からずっと泣いていた。
それを不憫に思った担任の先生は、学校の裏にあるこんもりとした丘にうーちゃんの墓を作りに行こうねと提案した。
勿論、誰も反対する者などおらず、鉄男君がタオルでそっとうーちゃんを包み運んだ。
埋葬場所が決まり、うーちゃんをみんなで土に還した。
その時、遠くから唸り声をあげて走ってくる物体が居た。
『俺の縄張りにはいるなああああああああああああああああ』
えのきじじぃである。
先生は先に逃げるし、クラスは大パニックで命からがら逃げたらしい。
その後、うーちゃんの墓には誰一人近寄れない禁断スポットになってしまった。
怖い話投稿:ホラーテラー オジーオズボーンさん
作者怖話