まだ私が高校生だった頃。基本的には心霊体験とは無縁だった私ですが、ふとした瞬間に『出会って』しまう事がありました。
今回はその中のエピソードの一つをお話したいと思います。
その頃は移動といえば原チャリか自転車。
遠出をする時はバスか電車が基本でした。
その日は友達と二人で少し離れた町のショッピングモールに行く事になりバスで出掛ける事にしました。
目的地に近付きバス代を財布から取りだそうとしたら急にバスが大きくゆれ、小銭を床に落としてしまいました。
落ちた小銭を拾おうとまえかがみになった時、ふとすぐ後ろの席にエンジニアブーツを履いた足が見えました。
その時は特に気にも止めてなかったのですが、バスを降り、ふとふり返るとバスの中には私達二人しか乗っていなかった事に気がついたのです。
思わず友達に『後ろに誰かいなかった!?』と尋ねましたが『知らない』との事…
きのせいだったのかな?と思い、走り出したバスを横目で見た時、作業着を着た男性が私達に向かって笑いかけていた事は、とても友達には言えませんでした…
怖い話投稿:ホラーテラー 匿名さん
作者怖話