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短編2
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曰く付きのアパートの話

前に「鬼の守護霊」を投稿した者です。

コメント欄にて話に少し出た曰く付きのアパートの話が聞きたいと言われましたので書きたいと思います。

そのアパートの四階には小学校一年の頃から住んでいまして、ガキの頃は全く不思議な体験も無く、ただ毎日が過ぎていきました。

しかし二年に一回は飛び降り自殺がある曰く付きのアパートとも言われてました。

私もガキの記憶ながらに三年生の時家の前にパトカーなどが止まってたのを覚えています。

その部屋の不気味さに気づいたのは五年生の時。

ゲームを取ろうと広い押し入れを開けるとそこには血の跡がありました。

更に押し入れの奥の角には位牌らしきものに御札がびっしりと貼られ置いてありました。

何か見てはいけないものを見たような気がして押し入れを閉じました。

ちなみにその押し入れは兄と私が一緒に使ってる部屋で自分が寝てる側にあります。

意識するというのは良くないことですね。

それから毎晩金縛りになりました。

しかしそのまま寝てて起きて朝というのが続きました。

慣れと言うものも怖いですね。

私も生活習慣の一部になっていきました。

ある日怖いもの見たさで押し入れの位牌の御札を剥がしてみました。

中にはお経のような文字がびっしり。

不気味過ぎて置き戻して寝ようとすると…

またいつもの金縛りが…

しかし眠れない…

サァー…っと押し入れが開きます。

怖いもの見たさに見てしまいました。

そこには闇から私を見る赤い目。

血液が凝固した様な赤い膜の張った目。

…そのまま気絶していたのか気づいたら朝でした。

その日から不気味な事が立て続けに起きます。

一人で家にいる時にお婆さんの声で「ごめんください」と聞こえました。

風呂場の桶から長い髪がいっぱいはみ出てて明らか誰かがいるのがあったりしました。

勉強してると窓からノックされたりトイレしてると扉をノックされたりしました。

挙げ句の果てにアパートの屋上で人が踊っているのを私が見えるようになりました。

親に身体的特徴や学生服を着ていた事などを言うと三年生の時に飛び降り自殺をした大学生と全てが一致したらしいです。

これが留めとなり両親は引っ越しを決断してくれました。

新しいアパートでは金縛りも無く、隣がDVでうるさいぐらいです。

今そのアパートは火災により廃墟となって地元では有名な心霊スポットとなっています

怖い話投稿:ホラーテラー DQNさん  

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