あまり怖くないかもしれませんが、私にとってはこれまでで一番ぞっとした出来事だったので、投稿させて下さい。
ちなみに幽霊は出てきません。
―――――――――――
「断首図 渡邊金三郎」という掛け軸をご存知だろうか。
生首が描かれていて、テレビの生放送中に絵の首がまばたきをしたという逸話のある掛け軸だ。
その時の映像は、オカルト番組でもよく放送されているから、見たことのある人も多いかと思う。
私も小学生の頃にテレビでそれを見て以来、ずっと印象に残っていた。
そして去年、私は高校生になってから初めての家族旅行で、A県に行った。
(調べるとどの県かすぐに分かってしまいますが、一応伏せます)
「妖怪展」という展示を見ることが主な目的だったのだが、なんとそこにあの掛け軸も展示されているというのだ。
思わぬところで願いが叶い、ラッキーと思いながら、その展示会場へ向かった。
到着すると、私はじっくり見物したかったので、家族よりやや遅れながら進んだ。
飾られているのは、双頭の人魚のミイラや、百鬼夜行の絵など。
見たことのない妖怪をたくさん見られて、私はかなり満足していた。
そして、あの「断首図」は、出口のすぐ近くにあった。
「これがあの絵か…」
足を止めて、絵を見つめる私。
「……?」
どこか、違和感がある。
本来目を閉じているはずのその絵が、なぜか半目を開けているように見えた。
――――――――――――
駄文すみません、
続きます。
怖い話投稿:ホラーテラー 猫娘さん
作者怖話